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ふかわりょう「スマホは漬物石のように重いし、電源を入れることが憂鬱」

手ぶらででも心地いいと思えるようになりたい

――ホテルのスタッフがふかわさんの旅を「糸の切れた凧」と表現されたことも、ひじょうに印象深い言葉でしたね。 手ぶらででも心地いいと思えるようになりたいふかわ「あれは脚本家が書いたかのような言葉でしたね。でも、本当にパッと出てきたことに驚いたんです。部屋の外線が繋がらないことで事情を話したら、『それいいですね!』という反応でしたから。自然と出てきたあの言葉と出会えたことだけでも、この旅の実りを感じました。  岐阜の3泊4日で流れた時間は、ひと言でいうととても“美味しい”時間だったと思います。この中に、私たちのこれからの豊かさが潜んでいる気がしました」 ――今回の旅を通じてスマホとの向き合い方は変化しましたか? ふかわ「少しずつ、依存度合いを減らしていきたいと改めて思いました。携帯している必要もないので。ゆくゆくは、手ぶらでいられるのが心地好いと思えるようになりたいです。  今は社会として、なんだかんだスマホを持っている人に向けた構造になっているじゃないですか。スマホを持っていなくても驚かれない世界であってほしいと思います」

スマホの充電も、自分の充電も大切に

――個人的にはスマホの世界にどっぷり浸かっている人ほど、この本を読んでみてほしいと感じたのですが。 スマホの充電も、自分の充電も大切にふかわ「スマホに浸ってる人を引っ張りだすつもりで書いたわけではないです。だって世の中には色んな果実がありますから。考えなくても答えがすぐにわかるスマホの果実もあれば、自分の目で直接見てから答えを見つける果実もある。どちらが好きかは、もう好みでしかないですよね。  でも、私は自分の目で見えているもので世界を構築したい。そのうえで、周りの意見や顔色を過度に気にする人にはスマホなし旅に出てみてほしいかなと思います」 ――最後に女子SPA!読者へのメッセージをお願いします。 ふかわ「スマホの充電も大事ですが、自分の充電もしてくださいね」 ――ありがとうございました! <取材・文/もちづき千代子 写真/山川修一>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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