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ひとりでホテル、どう楽しむ? “おひとりステイ”のプロに聞いてみた

ホテルステイをはじめたきっかけ

まろさんプロフィール写真

原案者のまろさん

――ひとりホテルステイが気になってはいるものの、踏み出せずにいる女性は多い気がします。 まろさん(以下まろ):そうですよね。旅先で聞いた話ですが、昔は「女性の一人旅=ワケアリなんじゃないか」みたいなイメージもあったようで。老舗の旅館で「大丈夫ですか?」って言われることや、予約を断られてしまうこともありました。 でも、行ってみると一人で来ているお客さんが結構多かったり、お宿側もウェルカムなところが増えてきていたりして。最近はひとりでホテルに訪れる方に向けたプランがある宿もありますね。 ――そうなんですね!まろさんは、たまにホテルステイをするにとどまらず、日頃からホテル暮らしをしているそうですが? まろ:月曜~金曜の平日は都内近郊のホテル、土日は実家に行ったり旅行に出たりしています。コロナ禍になる前からはじめたので、もう3~4年ほどです。 ――ホテル暮らしをはじめたきっかけについて教えてください。 まろ:実家を出ようと思い、最初は一人暮らし用の賃貸物件を探していたんです。でも、行ったことも住んだこともない街でいきなり暮らすって、私にはハードルが高く感じられて。しかも、東京でずっと暮らしているのに、全然行ったことないエリアがたくさんあって、もっと東京のいろいろなエリアを知りたいと思ったのがきっかけです。 それにホテルステイだと、掃除などの家事をしなくて済むというのも魅力ですね。家具や備品を揃える必要もないからミニマルに暮らせますし。そういうところも魅力です。 ――平日と土日で、泊まるホテルの区分けはあるんでしょうか? まろ:平日は仕事をしながらホテルステイするので、椅子やデスクが完備されていて、かつ個室であることはマストです。週末は時間があるので少し足を伸ばすくらいで、あまり明確に決めてはいないですね。

「長期滞在したいホテル」と「一泊で満喫したいホテル」

まろ:あと、私のなかの基準ですが「連泊したいホテル」と「一泊で十分なホテル」があるんですよ。 ――詳しく聞かせてください! まろ:長期滞在で暮らすとなると、部屋の動線が大事になってきます。ゴミ箱の位置やバスタオルを掛ける場所など、欲しいところに欲しいものがないと、人はストレスを感じますし、その小さなストレスがチリツモになっていくんですよね。反対に1泊とか、短い間だからこその魅力があるような、ハイセンスなホテルもあるんです。 ――考えもしなかった着眼点です。連泊のおすすめポイントってありますか? まろ:15時チェックイン、翌日の11時チェックアウトのホテルが多いですよね。そのちょうど間の12~14時くらいの日差しが綺麗なホテルって、意外と多いんです。その景色は連泊しないと見られないものなので、フルにホテルを楽しむなら連泊もおすすめですよ。 ――これまでホテルステイしてきたなかで、心に残っているエピソードはありますか? まろ:とあるホテルでいただいた、非売品のお菓子がとってもおいしかったんです。それを伝えて「また食べにきますね~!」って話したら、帰り際に包んで持たせてくれたんですよ。しかも、お手紙付きで。私の些細な言葉を覚えてくれていたことが嬉しかったんです。 そうやって「また行きたい」と思うホテルが増えるのは、うれしいですね。帰る場所がたくさんあること、増えることって、こんなに安心させてくれるんだって思えました。ひとりだと、ホスピタリティがより染みて、心打たれるんですよね。
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食事がおいしかったホテルベスト3
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