月日は過ぎ、いよいよ受験シーズン。3月に入って久しぶりにまたAさんからママ友グループにLINEが来ます。

「久しぶりのLINEグループでいきなり『
渋谷さん、受験結果どうだった? 進学先はどこ?』と聞かれました。無事中堅の志望校に受かってはいましたので教えると、早速学校名の偏差値表をチェックしたようです」
さらにAさんは何も言わなかったけれど、実は娘を中学受験させていたそう。
「ちょっと受けさせてみようかなという軽い気持ちで、ママが教えて受験させたそうです。結果、誰でも受かる私立中学1校に合格し、対策をしても合格が難しい公立一貫校を受験して不合格だったそう。結局、地元の公立中学に進学したそうですが、うちの子が通う中学の名前を聞いて『
へぇ、まぁまぁね』と言われてムカっときました。あれこれ悩んで決めた受験なのに、ノリで受験した人と一緒にされたくないです」
その後、渋谷さんの子どもだけ私立の一貫校に入り、他のママ友の子どもは地元の中学へ。
Aさんは、部活なども何に入るか周りの友達にヒアリングしたそうです。もう中学生なら子どもが好きな部活に入ればよいと考えている他のママさんと違い、Aさんだけは今の習いごとは辞めさせたくないから、「いちばんユルい美術部に入りなさい」と言って入らせたそう。
「話を聞いていると、Aさんの娘さんは、すべてをママの思い通りにされて、お子さんが不憫になります。強烈なママを持つと大変ねって」