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知らない人は損をする…「銀行の振込手数料」を大幅に節約する方法

女性が一生、お金に困らないためのレッスン vol.22/経済評論家・佐藤治彦>  2021年の秋に銀行決済システムの手数料見直しで若干下がった銀行の振込手数料が、また値上がりというニュースが飛び込んできました。  それでなくても、利息がつかない今の銀行。手数料をできるだけ払わないで、賢く付き合いたいもの。今回、大きなニュースとなっているのが、日本でも最も口座数の多い銀行の一つ、三菱UFJ銀行。その振込手数料の改定です。
(画像:株式会社三菱 UFJ 銀行サイトより)

(画像:株式会社三菱 UFJ 銀行サイトより)

 10月2日以降の振込手数料は変わることになりました。ほとんど値上げなのですが、ほんの一部だけ値下げもあるので厄介(やっかい)です。正確には改定と言わなくちゃいけないのかもしれません。

もう無料で振り込むケースはなくなってしまう

(画像:株式会社三菱 UFJ 銀行サイトより)

「(*1) 当行 ATM をご利用の場合、ATM 利用手数料が別途必要な場合があります。 (*2) 「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」から他行あてにお振り込みいただく場合、お取引内容に応 じて無料となります。無料となる条件など、詳細は「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」 をご覧 ください。」<株式会社三菱 UFJ 銀行サイト『お客さまの利便性向上にむけたデジタル化の取り組みと各種手数料の改定について』より引用>(画像:株式会社三菱 UFJ 銀行サイトより)

 まずは窓口からの送金手数料を説明します。  現在は他の三菱UFJ銀行の支店に2万円送金する場合の手数料は330円。これが880円に。一気に2.6倍になるんです。他行あてだと何と990円となります。  窓口は手数料がいるからとATMから自分で全部機械を操作して振り込んでいる人も多いと思います。たとえば、三菱UFJ銀行に口座を持っておらず、現金で振り込む場合。今までは、2万円を三菱UFJ銀行の他の支店に振り込む場合は220円だったのですが、これからは550円。こちらも一気に2.5倍となります。
ATM

写真はイメージです

 三菱UFJ銀行のカードを使って振込する場合でも、今は同一支店なら無料だったものが110円に。他行あての場合は今まで3万円未満は209円、3万円以上は330円だったものが、一律で275円になります。  ひと言で言えば、銀行の窓口で振込用紙と現金で行員の人に手続きをしてもらうと少なくても880円かかるようになり、ATMで自分で手続きをして振り込む場合でも、もう無料で振り込むケースははなくなるのです。他行あては275円必要ということになります。

ネットバンキングでの振込は0円

 ところが、10月2日以降も0円のものがあります。  それは、三菱UFJダイレクトでの振込というわけです。これは、つまりネットバンキングです。  つまり、スマホやパソコンで自宅などから振込手続きをする場合には、三菱UFJ銀行の口座に振り込む場合は、今もこれからも無料というわけです。  筆者ももう使って10年くらい経つでしょうか。24時間、いつでも好きな時に自宅のパソコンから手続きができるので便利だし、何しろ何回使っても手数料が要らないのが嬉しいです。  他行あてに送金する場合も、3万円未満なら154円と、店頭から振り込むのと比べると、約6.5倍も違うということになります。ただし、筆者は手数料を払うのが嫌なので使ってはいません。
スマホ

※イメージです

 今回の引き上げの理由としては、人件費やシステムの維持費、マネーロンダリング対策費の増加とあるのですが、通常の決済や預金ということだけなら、お客さんにできるだけ支店を使ってほしくないということなのでしょう。銀行の支店は個人なら住宅ローンなどの利用の時、法人でも融資などの案件の時に利用してもらいたいということだと思うのです。  こうして、銀行の窓口やATMを使う人が減っていけば、銀行経営における店舗の比重が下がっていき費用を抑えられるようになります。できることなら店舗数を減らしていきたいという本音が透けて見えますね。
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ネットバンキング口座を持つのがおすすめの3つの銀行とは?
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