――ご自身の闘病経験を漫画にしようと思ったキッカケは何でしょうか?
久保田順子(以下、久保田):同じ甲状腺の病気でも、バセドー病はすでにすごく有名で、漫画があったり、芸能人やスポーツ選手の方が公表したりしていました。バセドー病には、“痩せる”とか“目が突出する”とかの症状があることも知られていたように思います。
ですが、甲状腺機能低下症については、まだそこまで有名じゃないと感じていました。世間での認知度が低いと思ったので、多くの人に知って欲しいと思ったのが、闘病漫画を描いたキッカケです。
甲状腺機能低下症で、多くの方に起こる症状は太るということなんです。甲状腺のホルモンが不足して代謝が悪くなるからです。でも、「最近太ってきたから、病気になってるかも」とは、思わないですよね。「痩せる」なら周りから心配されたり、病気を疑ったりもしますが…。
――現在はほぼ寛解しているのでしょうか?生活の中で気をつけていることなどはありますか?
久保田:1日1錠の薬を飲むだけなので、飲み忘れなければ体調は安定しています。普段の体調は、気をつけていないとちょっと太りやすいというのはあります。あと、喉が他の人よりも腫れているので、声がガラガラになったりもします。昔は喉がもっと腫れていて、今は半分くらいになっています。
甲状腺の病気の原因は、遺伝も強いのですが、1番はストレスだとお医者さんに言われました。なので、ストレスを溜めないようにしています。無理をせず、疲れることも極力しないようにしています。無理をすると喉が腫れてる感じがしたり、症状が出ることがあります。
――食事などで気を使うことはありますか?
久保田:海藻、ヨウ素を摂らないようにと言われています。昆布が1番ヨウ素が多く含まれているので、気をつけています。昆布の出汁(だし)が使われていることなど、意外と多いので。