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15年前の元彼にSNSで別人を装って恋愛相談。徹底的につきまとうと決めた33歳女性の哀しいワケ

SNSで彼をくまなくチェック

そもそも、もうサークルを辞めていたからみんなとのリアルな関係はほとんどなかった。ネットでは一応つながっていたものの、そもそも頻繁なやりとりはなかったが、優斗のFacebookでの存在を知ってからは、彼とつながっている友達の投稿には一切いいねもコメントはしないようにしていた。自分の存在が目立たないように、なるべくひっそりとしていた。 facebook「でもなんか心配でね。自分がそこにいると気づかれたらどうしようかって。なので、別のアドレスでFacebookにもうひとつのアカウントを作ったんですよ。顔写真はなしにして。そのアカウントでは、優斗と共通の知り合いとは一切つながらず、他の友達ともほとんどつながらず、自分が彼の投稿を見たいときだけ使うようにしていました。 すると彼、インスタやツイッター、クラブハウスなど、いろんなSNSを使うようになっていったんです。超有名な海外の経営者とのパーティー、フランスでの大学の学びなどについて、ステイタス感あふれる投稿が続きました」

別人を装いフォローしメッセージを送ると…

「そんなのを見ながらも思ったのは、前にふった私のことなどなんとも思っていないんだな、ということでした。たまたますれ違って顔を見合わせた相手というくらいの印象なのでしょうね。ほんとうに悔しかった。なので私は、本当の自分とはまったく別人のキャラを作って彼に近づこうと思い、携帯をもう一台契約したんです。Facebookと違い、インスタやツイッターは本名以外で活動できますからね。 まったく別人を装い、彼をフォローして、のびのびと彼の投稿を見るようになったんです。奥さんとの投稿もたくさんあったけれど、不思議なことに、嫉妬心より優越感が勝つときがあるんですよね。あなたに私と気づかれないように私はあなたを見ている……という変な達成感。たぶん、世の中のストーカーとか覗きの人ってこんな感じなのねと思いながら、彼のSNSチェックにのめりこんでいきました。ときどき、いいねやコメントをするようにしていたんです」 スマホ SNSアカウントには顔写真などもちろん出さず、男か女かもわからないよう猫の写真を使用。彼は結婚したというもののオープンな投稿を繰り返していて、DMしたらすぐに返事をくれた。最初のうちはワインが好きとか本場のフランス料理はやっぱりおいしいという他愛ないけど高級感のある話。 優斗は、男か女かもわからない美和子さんとのやりとりを楽しんでいるふうだった。美和子さんはどちらかというと聞き役だったのだが、あるとき、相談があるんですとDMをしてみた。
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DMには驚きの返事が
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