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女優・前田敦子の「異常な存在感」…AKB時代、MVで見せた“無言の演技”もスゴかった

天下のイケメン俳優

 涼子は、事件現場に鑑識が到着する前に、ゴム手袋をはめて、勝手に鑑定を始めてしまう。コミカルかつ大胆不敵な動きは、説得力の欠片もないが、法医学者で大学の准教授という涼子の肩書にふさわしく、なぜかリアルに見える。不思議である。  育休中の春風は、あくまで現場に居合わせた第一発見者にすぎず、手は出せない。それをいいことに現場をどんどん仕切る涼子は、やはりただ者ではない。やや受け身の金子の演技に対して前田がグイグイいくやり取りもコントのようで面白い。  若手イケメン俳優を前に、かえってイケメンぶりを発揮してみせる。これぞ、前田敦子パワーだ。さすがは天下のイケメン俳優だなとしみじみ思う。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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