
「とにかくこのまま寝かせては腹の虫が収まりません。どうやって起こそうか考えて、本当なら熱湯を顔にかけてやりたいと思いました。けれどさすがにそれをやってしまうと大けがになる、なんとか気持ちを収めつつ、
思いっきり恐怖を味わってもらおうと、寝ている夫に馬乗りになって往復ビンタして起こしました」
スヤスヤ気持ちよく寝ていた夫は、何が起こったか分からないまま飛び起きたそう。
「夫は何が起こったか分からないまま飛び起きました。その瞬間に、こらえていた感情があふれ出し、泣き叫び、怒り狂いながらまた往復ビンタ。夫は二度としないと正座して謝りましたが、すぐには気が収まりません。わたしの気が収まるまでずっと正座で説教です。相当怖かったようで、以降そういうことはなくなりました」

当時夫は仕事のストレスも抱えており、育児を抱え込む町田さんもヘトヘトで、なにか気晴らししたい…という気持ちで風俗に行ってしまったそう。
男性はそうやって気晴らしができても、女性は子どもから離れて気晴らしをすることができない時期。だからこそ寄り添ってほしいですよね。
「夫もそれ以降、子どもの成長に伴い、少しずつ協力的になりました。もう、そんな外での気晴らしはしていない様子で、毎日きちんと、まっすぐ家に帰ってきます。でもあのときのことを思い出すと、今でもはらわたが煮えくり返ります」
町田さんにとっては、一生忘れられない出来事になってしまったようです。
―シリーズ「不倫のてん末」―
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<文/塩辛いか乃 イラスト/zzz(ズズズ)
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塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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