――つっぱり棒を間違えて付けている人も多いのですね。それでは正しい付け方を教えてください!
「『バネ式』のつっぱり棒を、取り付けたい幅と同じ長さで設置している人が多いのですが、それだとバネがしっかり縮まなくて強度がでないんです。
本来は取り付けたい幅よりもつっぱり棒を数cm長めに調整して、まず細い方のパイプの端を取り付けたい位置にあてます。そして太い方のパイプを隙間に押し込むように取り付ける方法が正解です。そうするとしっかりバネが縮んで戻ることができ、つっぱり棒本来の強さを発揮できるんです」
「『ジャッキ式』も、太いパイプと細いパイプの2本で形成されていて、細い方のパイプを突っ張る面まで引き出し、長さ固定ネジを締めます。
長さ固定ネジがパイプをしっかり貫通するまで締めることがとても重要で、貫通する前に止めてしまうとしっかり固定できずに落ちてしまう原因になります。貫通させた後はパイプの端のグリップを回して、壁に圧力をかけることで本来の強度が発揮できるようになっています」
――「DCM DIY place」で展示されている、つっぱり棒を使ったキッチンの引き出し収納テクニックもすごいですよね!

引き出し収納にもつっぱり棒が活躍
「つっぱり棒にはいろいろな種類があり、引き出し内をつっぱり棒で仕切ることで、フライパンを重ねずに収納することができます。一目で使いたいフライパンがどこにあるか分かるので、サッと取り出せて便利ですよ。
収納ケースなど既製品を使用するのもいいですが、幅や位置の調整がむずかしく、デッドスペースが生まれがちに。そこで、つっぱり棒を使えば、引き出しのサイズに自由に合わせられるので、スペース有効活用できちゃいます」
「お皿やタッパーなどサイズがバラバラの物を収納する場合も、つっぱり棒で仕切ることで、取り出しやすく間仕切りすることができます」