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読み書きが嫌いだった息子が「国語が得意」になるまでに実践した“2つのこと”

 言葉を広げるために、何をする? 筆者の息子 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、スーパーマーケットやコンビニグルメ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。  私はこれまでの食育コラムを通じて、日々の料理や食育を工夫すれば、一生モノの知性や学力を高めることができるという実践法を、我が子の具体的エピソードを通して紹介してきました。前回は、視力やえんぴつ使いに困難があった息子が読書好きになるまでのお話です。 【前編を読む】⇒子どもの「読み書きへの苦手意識」をガラリと変えた“意外なきっかけ”  読書が好きなくらいでは「国語が好きで、得意」とは言えませんよね。実はここからが大事なポイントで、今も継続的に進めていること。いったいどのような意識で、何をやっているのか、さっそくご紹介していきたいと思います。

左利きを矯正しないことを決心

 本を読むことが好きになったものの、左利きが原因なのか、ひらがなを正しい方向で書くことが難しく、保育園で一人だけ左利きだった息子は劣等感を抱くことになりました。  先生からは、「文字を書くのが他のお子さんよりも得意ではないので、今のうちに右利きに矯正すべきです」というアドバイスまでいただきました。  しかしながら息子の希望を聞いたところ、「絶対に左がいい」とのことでしたので、矯正しないことを決心しました。  私は右利きであるため、息子の苦労すべてを理解することができないのですが、どんなに集中しても無意識に右から左に線を引っぱってしまうのです。そしてほとんどが鏡文字。これをどう改善していこうか、真剣に悩みました。

①買い物メモやレシピを楽しみながら書く

6歳の時に書いたドライカレーの材料。字を書くことが苦手だったので、イラストとセットで表現しています

6歳の時に書いたドライカレーの材料。字を書くことが苦手だったので、イラストとセットで表現しています

 そして私がはじめたのは、料理をする際に材料を書いて、買い出しに行こうという提案でした。そして私は、「文字がすべてではないよ。絵や記号を使って表現してもいいんだからね」の姿勢に徹しました。  イラストを許可された息子は途端に表情が明るくなり、少しずつ文字をセットで書くように。  このレシピが、親の私にとってはかわいく感じたため、息子の個性としてたくさん褒めるように意識しました。そしてひらがなが間違っていても絶対に否定しないように心がけました。  子どもをついつい叱ってしまう親の話をよく耳にするのですが、その理由は「余裕のなさ」とのこと。私は子どものできたことに対して褒めることが大事だと考えているため、逆に叱る余裕がなかったというのが本音です。  ですから、叱ることに罪悪感を抱いている方がもしいたら、ちょっとした発想転換をしてみると良いかもしれません。
カタカナ、ひらがなを書いて見せてくれるように

だんだん書けるようになることがうれしいのか、ひらがなとカタカナどちらも書いて見せてくれるようになりました

 こんなことをのんびりと続けていただけなのですが、今では漢字を書くのが得意に。漢字検定も率先して受けるようになり、文字を書くことに少しずつ自信を持てるようになりました。
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もう一つ、やったことは?
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