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『unknown』最終回、残った謎はどうなる?20年前の事件で“腑に落ちないこと”

 毎週、放送終了後に様々な考察が飛び交うドラマ『unknown』(テレビ朝日系、火曜夜9時~)が6月13日で最終回を迎える。残り1話のみとなったが、まだ解決していない謎は少なくない。
『unknown』

高畑充希と田中圭がダブル主演を務めるドラマ『unknown(アンノウン)』※画像はリリースより

 そこで残っている謎について考察したい。ちなみに、今回の考察は筆者が独力で導き出したものばかりではなく、SNSなどの声もかなり参考にさせてもらった。本稿において人のまわしでドヤ顔して相撲を取っていることはご容赦願いたい。

加賀美は吸血鬼と人間のハーフ、と断言したい理由

 まず連続殺人鬼の加賀美圭介(町田啓太)の正体について。加賀美は吸血鬼と人間のハーフ、つまりは“ダンピール”と決めつけたい。曽我(石川禅)が海造(吉田鋼太郎)への取材中に十字架を突きつけたシーンで、海造は吸血鬼の弱点である十字架を見た瞬間に大声を上げる。その一方、そこにいた加賀美はも海造ほどのオーバーではなかったが、腕で額の汗をぬぐっている
 また、日光が苦手なために夜型でしか働けないこころ(高畑充希)同様、加賀美も同じ時間帯で働いており、吸血鬼が苦手なものがそこそこ苦手な様子。  そもそも、ダンピールは“吸血鬼を見分ける能力”を持っているため、世々塚(小手伸也)やまつり(ファーストサマーウイカ)をはじめ、効率的に吸血鬼を殺している理由も説明がつく。加えて、“不死とされている吸血鬼を殺す能力”も持ち合わせており、本作の吸血が不死なのかは不明ではあるが、吸血鬼を結果的に殺しまくっているので、「加賀美=ダンピール」と思い込みたい。

梅婆が全ての元凶か。加賀美の犯行を止めようと?

 ダンピールという稀有な“人種”の加賀美の出生はどうなのか。加賀美は施設出身とは言っているが、母親に作ってもらったコロッケがキッカケでコロッケ好きになったと話している。死別なのか捨てられたのかなど理由はわからないが、生まれてすぐに施設に預けられたわけではないようだ。一つ言えることは加賀美の出生には梅婆(木野花)が大きく影響しているはず。
 8話のラストに梅婆が伊織(麻生久美子)を襲って海造に捕まった後「全部、私がやりました」と口にしている。この発言は加賀美をかばい、これまでの事件の罪を全て被ろうとしている印象。  一方そのころ、加賀美はこころを殺そうと迫るが、急に吐血して倒れてしまう。この少し前に“梅バーイーツ”と称して梅婆が加賀美とこころにコロッケを渡しており、そのコロッケに毒が盛られていたのではないか。梅婆が手渡したコロッケは袋が2つに分けられ、その袋には丁寧に名前が記されていた。加賀美がこころを殺そうとしていることを察し、加賀美の犯行を止めるためにコロッケを手渡した可能性が高い。
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梅婆はなぜ加賀美をかばおうとしたのか
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