
野菜が食べられなくても焦らずに。大人と子どもの食の好みが違うことを理解しておくと、自分が苦しくならないかもしれません
つまり子どもに好き嫌いが多いのは、味にすごく敏感であることによって説明がつきます。
そして成長するにつれて味蕾が摩耗して食べられるものが増えていきますから、大らかに見守っていきましょう。野菜が食べられなくても焦らずに。
大人と子どもの食の好みが違うことを理解しておけば、かっとなることも少なくなるでしょう。そして苦手だった食材が食べられるようになったとき、苦手な野菜を一口でもチャレンジした際には、その姿勢をしっかり褒めてあげると、次のやる気につなげることができます。
【対処法まとめ】
・子どもは大人よりも味覚が敏感であることを知ると、むやみに悩まなくて済む
・嫌いな食べ物はだんだん改善すると、大らかな気持ちを持つ
・食べようと頑張った時には、その姿勢をしっかり褒める

子どももいろいろ考えている!? 期待通りに食べてくれないのは当たり前かもしれません
もう一つ私が食育の観点でオススメしたい「むやみに悩まない・叱らない心得」があります。それは、食事のシーンにおいて親子が真っ向から向き合わないというスタンス。
みなさんは心のどこかで「食材の買い出しや料理は、親がすべてやるものだ」と考えていませんか? 責任感がある方ほどこのような使命感を持ってしまうかもしれませんが、私は必ずしもそうだとは考えないようにしています。
親子の目線が同じ高さであることを前提にして考えてみてください。親が考えて作るものや食卓に出すものは、いくら子どものことを考えていたとしても、自分の考えや好みがベースになっています。
そしてそれらを出された子どもにも考えや感情がありますから、喜ぶときもあれば嫌だというときだってあります。
つまり、親の勝手を押し付けているかもしれない食事に対して、子どもは悪気なく素直に反応しただけの可能性があるということ。大事なのは、これを闇雲に叱っても、解決しないということです。