広末涼子の夫会見に違和感。女が勝負メイクで出かけるのは「心が壊れている」からではない
<亀山早苗の恋愛時評>
次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
会見では冒頭、今回の件に関して謝罪した。妻の不倫を夫が謝罪すると、どこか「支配的」な匂いがしてしまう。その後は自らの人生、キャンドルとの関わり、そして震災に見舞われた福島への思いなどを語り続けた。自分をわかってほしい、自分の背景を知ってほしい、そこからの広末との「生活」だったのだと言いたかったのかもしれない。
妻・広末涼子の不倫に関して夫キャンドル・ジュン氏が会見。誰のため?
過去、有名人である夫の不倫に関して妻がコメントを出すと、「出しゃばり」と陰口を叩かれたものだ。それは妻の不倫であっても同じではないのだろうか。 女優・広末涼子の不倫について、夫のキャンドル・ジュン氏が突然、たったひとりで会見を開いた。準備もすべて自分でやったらしく、報道陣の受付も本人がおこなっていたという。 これは誰のための会見だったのか。ジュン氏のジュン氏によるジュン氏のためのものではなかったのか。そんな思いが拭(ぬぐ)いきれない。
妻の不倫を赤裸々に語った夫。意図があったはず
広末との出会いや家庭についても、かなり赤裸々に語った。もちろん、夫婦のことは外野の関知するところではない。だがジュン氏が表に出てきて語ったのには、これ以上追求しないでほしいということの他にも何か意図があったはずだ。 自分のことを知ってほしかったのか、離婚したくないということなのか、自身の家族への愛情をわかってほしかったのか……。