「相手の方は、弁護士をされている一つ年上の男性でした。第一印象はよかったのですが、知識をひけらかすような発言が多くて、なんだか居心地が悪かったんです。会話の中で、弁護士だから
年収はかなりもらっていると自慢してきたので、“でも”その程度でしたらうちの会社の部長クラスより少ないですねと言ったら、急に怒り出したんですよ。ちょっと非常識だと思いませんか?」

お相手からしてみては、知識をひけらかしたり年収を自慢しているつもりはなく、ただ紗南さんに認められたい一心で語っていたのかもしれません。それなのに、否定するような発言は少々考えものでしょう。
紗南さんのお話や、私と話している様子から感じられたのが、その
プライドの高さです。しかしプライドの高さとは裏腹に、恋愛に関しては自信がなく、その自信のなさを隠そうとして相手の言うことを否定したり、会話を自分の思い通りにコントロールしたりしようとしているようにも見えました。
人間関係全般に言えることですが、否定的な言葉を使う人よりも、肯定的な言葉を選ぶ人の方が好かれます。そして一般的に「男性はプライドの生き物」とも呼ばれるほど、プライドを傷つけられるのを嫌います。自分に対して否定的な言葉を投げかけてくる女性に対して、なかなか好意を抱けないでしょう。
年齢を重ねると「しっかりしなきゃ」という気持ちが強くなる反面、「傷つきたくない」という自己愛が加わり、男性と張り合ったり、いいなと思ってもそれを上手に伝えられなかったりします。

紗南さんには「毎回、会話の中に相手を肯定する言葉をいくつか入れるようにしてみてください。そしてそれは、紗南さんがへりくだっている訳ではなく、相手の良いところを探していると考えましょう。
結婚相手を探しているのですから、相手の良いところを見つけた方が、合理的だと思いませんか」と、話しました。