SNSで「雨ふってきた」と投稿してはいけないワケ。家族を危険にさらすNGな使い方
SNSに写真を投稿することは一般化したが、それに伴いトラブルも少なくない。とりわけ、子どもが写った写真に関するトラブルは後を絶たない。
ピクスタ株式会社が運営する家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」が3月下旬に発表した、保護者459名を対象にした調査結果(※)によると、「子どもの写真をSNSに投稿することによって起こり得るリスクを把握していますか?」という質問に約9割が「把握している」と回答。
また、「あなたやあなたの周りで、お子さんの写真をSNSに投稿してトラブルになったことはありますか?」と聞くと、約4割の人が「ある」と答えた。
具体的にどのようなトラブルなのか。内容については、「知人のお子さんも写っており、苦情を受けた」(36%)が最多。次いで「個人情報を特定された」(30%)と、“リスクをわかったつもり”になっている人が多いことが伺える。
こういった現状を踏まえ、同社では『SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン』を発表した。
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【SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン・7つのポイント】
① 個人情報を出しすぎない! 情報の組み合わせが危険に
②「裸」は絶対NG! これだけは気をつけよう
③〈映り込みに注意〉住所を特定させない
④〈本名は出さない〉できるだけネット専用のニックネームを
⑤ 子どもの立場に立って考えよう 「デジタルタトゥー」にならないために
⑥ 投稿前に確認 一緒に写った人は公開OK?
⑦ 公開範囲も検討すること
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様々なトラブルに巻き込まれないようにするためは、SNSの使用方法を学ぶ必要がある。とりわけ子どもがいる人には必須と言っていい。
同ガイドラインの監修も務めた、成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子氏に、改めてSNSを利用するうえで注意すべきことについて話を聞いた。
まず「個人情報を特定された」というケースに見舞われた人が回答者の3割もいたことから、特に注意しなければいけない事態である。
個人情報が特定されてしまう写真にはどのようなものがあるかを聞くと、高橋氏は「入学式や卒業式のシーズンでは、学校や園の看板の前に子どもを立たせて撮影した写真をアップする人は多いです。顔や学校名を隠しても、制服や校門から特定することは容易です」と指摘。
また、「ディズニーランドやUSJといった有名スポット内で撮った写真であれば特定リスクは少ないです。ただ、地元のスポットの場合は気を付けるべきです」と続ける。
SNSの“子ども写真”投稿で注意したい「7つのポイント」
