わが子の個人情報や住所が簡単に特定されてしまう現状。特定されると誘拐をはじめとした事件に発展しそうではあるが、「親のアカウントにDMが送られたりなどの迷惑行為を受けることはあります。しかし、実際に特定されても大事に至るケースはほとんどなく、私もそういった事態を見聞きしたことはありません」と回答。

事件に発展しにくい理由として、「家を特定して、家を留守にする時間帯をSNSの情報からキャッチして空き巣に入るというリスクは高く、実際に事件も多数起きています。一方、わざわざ子どもの情報に関してSNSを事細かにチェックするのは手間がかかります。待ち伏せなど容易で確実な方法がある以上、SNSから子どもが特定されたことをキッカケに、何かしらの事件に子どもが巻き込まれるとは考えにくいです」と説明した。
現時点で、深刻な被害のリスクは多くないのかもしれないが、用心するに越したことはない。前出の7つのポイントを覚えておくと、わが子を危険にさらす可能性は一気に下がるだろう。
また、子どもの写真を不用意にSNSにアップするリスクとして「他人の子の写真を“自分の子ども”と称して、自身のブログやSNSで紹介する
“デジタル誘拐”も問題視されています」という。
「ただ、デジタル誘拐をキッカケに実際に誘拐が起きたケースは今のところ聞いたことがありません。不快感を覚えるだけで実害を受ける事態には発展しにくいのかもしれません」
とはいえ、子どもやその子の親にとってはたまったものではないため、警戒しておくべき行為の一つと言える。