Lifestyle

SNSに子どもの写真は「全て危険」?“セーフな例”と“絶対NGな例”を専門家に聞いた

子どもを傷つけるデジタルタトゥーの定義

 また、幼少期はSNSへの投稿に抵抗感がなかったとしても、より物事を理解できる年齢になってから、デジタルタトゥーとして一生残るなんて知らなかった! と考えを改める子どもも少なくないのではないか。これについては「当人の写真に対する権利、つまり肖像権は当人自身にあるため、『消してほしい』と言われた場合はその気持ちを尊重して消しましょう」と話す。 泣いている少女 しかし、物心がついた時にはすでに自分自身の写真が全世界に出回っており、その写真をネット上から消し去ることは不可能。そんなケースは子どもからすれば理不尽な気持ちになりそうだが、「デジタルタトゥーと呼ばれる写真で問題になるのは、恥ずかしかったり不健全だったりなど、当人にネガティブな印象を与えるものです。ただし、著名人の子どもとして顔や個人情報が広く知れ渡るとデメリットが生まれるので、その場合はあらかじめ影響を考えて判断する必要がありますが、一般的なケースではそれもありません」と全ての写真が子どもを傷つけるデジタルタトゥーになるわけではないと口にする。

“可愛い、カッコいい写真”は心配しすぎなくてOK

「大前提として、物心がつくかつかないかに関わらず、子どもが見られて困る写真をアップすること自体NGです。しかし、周囲から『可愛い』『カッコいい』と思われる写真は、デジタルタトゥーと言えるのでしょうか。ポジティブな反応ばかりが寄せられる、顔ができあがる前の幼少期の写真をアップしていたことに対し、子どもが親を責め立てている、という話は正直聞いたことがありません」  親が“ウケたい”や“注目されたい”といった自分本意な動機でなく、子どもの気持ちをしっかり意識したSNS運用ができていれば、子どもが後悔することも、親が責められることも避けられるという。
次のページ 
子育て中の親がSNSを使うメリット
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ