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「19」元メンバー・326、脱退の真相を明かす。小児がん研究の支援を続ける“現在の姿”とは #ニュースその後

わが子を亡くした親からの依頼が支援活動のきっかけに

地域全体でこどもたちを守ろうと活動されている団体の方から依頼され、326さんが描いた作品

地域全体でこどもたちを守ろうと活動されている団体の方から依頼され、326さんが描いた作品

 さくらももこさんと約束した「恩返し」の一つとして、現在は、NPO法人 日本小児がん研究グループ(JCCG)の応援団として団体をサポート。SNSでは、天国へ旅立った“天使ちゃん”の絵を無償で描くと公言しています。  さらに、2021年にはクラウドファンディングで66万7700円の支援金を獲得し、“天使ちゃん”のイラストと彼らを見守っていた“天使ママ”の声を集めたグリーフケア(家族と死別して悲しみを抱える遺族のサポート)ブックを制作。  ツイッターのプロフィール写真にあるとおり、難病で髪の毛を失った子どもたちに自分の髪の毛を寄付する“ヘアドネーション”も数年をかけみずから実践しました。
ヘアドネーションのため、長く伸ばした髪を切っている326さん

ヘアドネーションのため、長く伸ばした髪を切っている326さん

 ボードゲーム作家として「数字を口にしたらアウト!」というユニークなルールの協力ゲーム「ito」や、ゴミの分別をテーマにした「Poi」なども考案。大人も子どもも楽しめるボードゲームの印税の内、いくつかは全額、先述のNPO法人 日本小児がん研究グループ(JCCG)に寄付していると言います。 「支援活動をはじめたのは20年ほど前で、きっかけは似顔絵の依頼でした。あるお母さんから『変な依頼かもしれませんが、数年前に亡くなったこどもの今の似顔絵を描けますか?』とSNSで相談を受けたんです。DMには『死産で一度も目を開けることなく亡くなった娘が、今生きていたら七五三でかわいいドレスを着て笑っていたはずだから、目を開けてもらいたい』と書いてあって、初めての相談だったので数カ月間も悩みましたけど、完成したものを送ったらすごく喜んでくれました。  娘さんが亡くなってからの7年間は、旦那さんも相当なショックを受けていて、たがいに会話がない状態だったけど似顔絵を通じて『夫婦の仲が元どおりになった』と報告も受けて、そのお母さんがSNSに書き込んでくれたのをきっかけに他の方からも依頼が来るようになり、次第にライフワークになっていったんです。そこから、グリーフケアに関心を持つようになり、わが子をなくした遺族の方々とふれあったり、NPO法人 日本小児がん研究グループ(JCCG)の活動に参加するようになりました」

“いい人”のイメージは迷惑でしかない

326さん ただ、支援活動に力を入れながらも「いい人と見られたくはない」と326さんは主張します。 「こうした活動をやっていると『いい人』と思われがちですけど、そう思われたくてやってるわけじゃないんです。というか正直、いい人と思われるのは迷惑でしかないです。これはたとえ話ですが、僕がガムをペッと道ばたに吐き捨てたら、『子どもの支援活動をしているのにガム捨てるんだ……偽善者じゃん!』みたいに、なぜか『騙された!』と大声を出す人とかもいて。  そこから派生して僕の支援活動の邪魔をするような人もいる。……そう考えると『いい人』のイメージは僕にとっては邪魔だし、僕が良い人か悪い人かなんて本当、どうでもよくて、あくまでも結果として、子どもたちが救われればいいと思っています。子どもたちが救われるなら別に嫌われても良いし悪人になってもいいです。結果しか意味ないんで」 【小児がん研究への寄付はこちら】⇒JCCG インターネット寄付ページ
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子どもたちを守れるのは大人しかいない
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