「奥さんは化粧っ気がなくて、綺麗だと思えませんでした」
真里奈さんは一度、大阪の彼の家の前まで行ったこともありました。

「我ながらどうかしていると思うのですが、奥さんがどんな人なのか実際に見てみたくなってしまったんです。まだ幼稚園児のお子さんと一緒に帰宅した奥さんとすれ違ったのですが、
全然化粧っ気がなくて、お世辞にも綺麗だとは思えませんでした。おまけに走っているお子さんに怒鳴り声を上げていて、性格が良いようにも思えなくて。
私よりこんな人の方がいいなんてショックでした」と、当時の様子を話す真里奈さん。子育ての大変さをまったく知らないからこその発言には、彼女の想像力のなさもうかがえました。
浩之さんは、真里奈さんが奥さんに会いに行ったことを聞いて驚いていましたが「そんな思いをさせてごめん。妻より真里奈の方がいいに決まっているじゃない」となだめます。しかし妻との離婚に関しては、「
別れるには裁判とか、養育費とか財産分与とか、対処しなくちゃいけないことがたくさんあるんだよ。子どもだって、小さいうちは両親がいないなんて寂しいだろうし」と、申し訳なさそうに言いました。
「納得はできなかったんですが、離れたくないという気持ちがあり、結局それ以上話を進めることができませんでした」と真里奈さん。
彼女はあまりピンと来ていないようでしたが、浩之さんが言うように、離婚にはお金と時間、そして労力がかかります。ドラマなどでは、離婚届に判を押して、役所に提出すれば簡単に離婚が成立するように描かれることが多いですが、実際のところは精神的にも体力的にも、そして金銭的にも大変です。