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「給食が止まったら栄養足りない」100円弁当すら買えない、貧困子育て家庭の“地獄の夏休み”

「子供が1人で調理」ガスが止まっている家庭も

[貧困子育て世帯]地獄の夏休み

※写真はイメージです

 夏休みに入り学校給食がなくなったため「子供が1人で調理できる食料品を届けていただきたいという依頼が増えた」と話すのは、風俗やキャバクラなど夜職に就くひとり親を中心に支援活動をする「ハピママメーカープロジェクト」の石川菜摘氏だ。 「食べ物がないから提供してほしいという依頼に対して、パックご飯や缶詰、カップラーメンを中心に家族で1~2週間はもつ食料をお渡しています。  仕事中は子供がひとりで留守番しているため、『レンチンできるものが入っていると助かる』と言われます。栄養価の高い生野菜は特に喜ばれるのですが、渡し方が難しく、野菜ジュースになることも。  また、ガスが止まっている人もいるので、その場合は、ガスコンロとボンベをお渡しすることもあります」

家族全員分で500円の弁当「きつい」

[貧困子育て世帯]地獄の夏休み 困窮世帯は食料支援に頼るほか、スーパーの値引き食材を活用する世帯も多い。 「お金がなくなると精神的余裕がなくなります。すると、料理も作れなくなっていきます。  関西の激安スーパーですと、お弁当のタイムセールが始まると半額になって100円台になることもある。そうした弁当を活用する子も多い。  それでも家族全員分を買うと500~600円になり、きついそうです」(徳丸氏)
[貧困子育て世帯]地獄の夏休み

徳丸ゆき子氏

【徳丸ゆき子氏】 大阪府生まれ。困窮家庭の親子をサポートするNPO法人「CPAO」代表。’03年より国際協力NGOに所属し、子供の貧困問題などに取り組んでいる。
[貧困子育て世帯]地獄の夏休み

石川菜摘氏

【石川菜摘氏】  キャバクラや風俗など夜の世界で働くシングルマザーの支援活動を行う「ハピママメーカープロジェクト」の代表。食料無償提供活動などを行う。 <取材・文/週刊SPA!編集部 写真/ピクスタ>
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