松本穂香が目にした理不尽「弱者は一方的に消費されてしまう現実」
幼い頃から植え付けられてきた「思想」
女性は痩せていてきれいでなければならない。結婚して家庭を持つべき。男性は妻や子供を養うべき。強くいなければならない。
こうあるべきという、幼い頃からいつの間にか植え付けられてきた思想が、軽はずみな発言や行動につながって、誰かに深い傷をつけてしまうことがあるんじゃないかと思います。
今もどこかで起き続けている事実。この映画を通して、そんな事実と今一度向き合っていきたい、深くそう思いました。
●『私たちの声』
配給/ショウゲート 新宿ピカデリーほか全国ロードショー中 ©2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.
【他の記事を読む】⇒「松本穂香の銀幕ロンリーガール」の一覧はこちら
<文/松本穂香>松本穂香
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年10月期月9ドラマ『嘘解きレトリック』では鈴鹿央士とともにW主演を務めた
1
2


