――本作が生まれた経緯を教えてください。
中村あいさつ(以下、中村)「自分の好きな絵柄で自分の好きなお話を描きたいと思ったのが最初です。どういう話が描きたいかを考えて、一人でいることを肯定する漫画を描きたいなと思いました」
――「ソリチュード」という言葉に出会った経緯を教えてください。
中村「私自身、ひとり時間が必要な人間なのですが“ひとりが好き”と周囲に伝えると、自分が思っているのとは違うように伝わることがほとんどでした。
“疲れてるの?大丈夫?そういう時もあるよね”と心配されたり、“本音じゃないでしょ、強がらなくていいよ”と言葉を受け取ってもらえなかったり。気持ちが伝わらないのが不便だなと感じました。
それで、一人が好きな感情にも名前がついているんじゃないかなと思って調べてみたんです。そこで出会ったのがソリチュードという言葉でした」
――本作を描く上で、気をつけた点、意識した点はありますか?
中村「ペルソナをたてていたのですが、その子に楽しんでもらえるものにしようと常々思って描きました」
――作品に対する声で、印象的なものを教えてください。
中村「どんな感想も嬉しいですが、実生活に持ち帰ってくださったお話は描いてよかったなとより感じます。切り花を楽しむ心や、みくみを見て切り花を飾ってくださったり、心のお香の回を見てお香を焚いてくださったり。
他にも「つらいことがあってカーテンを閉め切っていましたがカーテンを開けられました」や「パートナーに自分の気持ちを分かってもらいたくて『ソリチュード』を読んでもらい、話し合いができました」など。『ソリチュード』を通して読者さんと交流できたように感じられてとても嬉しいです。
あとシンプルに、いつも反応をくださる方には私が日常的に元気をいただいています。いつもありがとうございます」
中村あいさつ(
@n_aisatsu)
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<取材・文/女子SPA!編集部>