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“くるぶしの深さの川”で溺れた恐怖体験。笑う友人の横で「僕だけ2m下にいた」

ありえない状況に爆笑していた友人たち

「ほんの少ししか離れていないのに、深さ2メートルと“くるぶしの深さ程度”って、本当に意味が分からない。友人たちも最初は驚いていましたが、そんなありえない状況に大爆笑していました」 全員が突然のできごとに、驚きつつも“ウケていた”そう。しかしそれも、最初は郷沼さんが無事で笑顔を見せていたから。その後、状況は一変します。 くるぶしくらいの深さなのに「なんとか立ち泳ぎで呼吸をしながら、『笑ってないで引っ張ってよ』と言って友人に引っ張ってもらっていました。そしてかろうじて足のついた斜面から、浅瀬にのぼろうとしたんです。でも、底を踏んでも踏んでも、体が浮かない。というか、砂利(じゃり)があるはずなのに“踏ん張っている感覚”がないんです」

川の底は、のぼることができない“アリ地獄”だった

「アリ地獄みたいにすり鉢状になっていて、砂利しかないから踏んでものぼれないし、どんどん足をとられて後ろの深い方へ体がとられてしまう。『これはヤバいな』と思った瞬間には“プチパニック状態”になっていました」 友人たちはその段階でも、“郷沼さんが悪ふざけをして、溺れたふりをしている”と、本当に信じていたそうです。 「『後ろはもっと深そうだから、泳いで行ってみてよ(笑)』と言われて、どこまで深いんだよとさらに焦りましたね。僕の近くには大きな岩があって、その根元がざっくりとえぐれていたんです。 どれだけ焦って斜面をのぼろうとしても、一向にのぼれない状態が10分近く続いたと思います。友人たちもちょっと焦ったのか、『とりあえず、後ろの岩につかまれ』『岩にのぼって休め』と言ってきて。仕方なく体を反転させたとたん、全身に鳥肌が立つくらいの寒気に襲われたんです」 【関連記事】⇒友人に“バケモン級の力”で海へ沈められ…「溺れてる人は助けるな!」祖父の教えを痛感した夏
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恐ろしい寒気の正体は
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