“ムラムラ”しなくて大丈夫。中高年のセックスレス解消に必要な2つのポイント
片方に不信感や怒りがある場合は
セックスレスは、結局はコミュニケーションの問題
今回のお話から分かるのは、セックスレスの悩みは、マンネリや性欲の低下など、性に直結した問題にとどまっていないことも多いということです。
相手への失望感やコミュニケーションの不足、蓄積した怒りなどは、セックスレス解消に関係なく、取り組めると夫婦関係の改善に役立ちます。
「日常的に会話がなかったり、片方がレスの話題に逃げ腰だったりすると、そもそもの基本的な信頼関係の構築が重要になります。
またセックス自体に関心が薄い方の場合は、自分の中でのドキドキ感を高めたり、漠然とした性欲と向き合ったりすることも大切です。
40代以降のご相談者さんの中には、性器を見たことも触ったこともなく、性自体にまったく関心を持ったこともないという方もいます。
そういう方に、性欲を今からバンバン高めるというのは難しく、かといって奥ゆかしいままでは解決策に至りません。こうした場合は、性に対する危機感や関心と向き合い、うやむやにしないなども大切になります」
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正直なところ、筆者はインタビューを行うまで、夫婦のセックスレス解消は非常に難しく、一番の解決策は徹底した予防だと思っていました。
しかし「セックスの再定義」や「ルーティン化」といった意外なアプローチがあることを知り、またそうした取り組みを2人で進めるためにも、夫婦のコミュニケーション、すなわち絆をよりメンテナンスしていくことの重要性を感じたのでした。
【潮英子(うしお・えいこ)】
セクシュアリティカウンセラー、公認心理師。日本語教師や航空会社勤務を経てお茶の水大学大学院にて夫婦関係を研究。現在はセックスレスや性依存等のセクシュアリティ、夫婦関係、女性のキャリアの悩み相談に携わっている。著書『女性カウンセラーが教える50代からのhow to SEX』(光文社)、共著『雑談力』(明日香出版社)
<取材・文/おおしまりえ>おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518


