今まで大きな怪我や病気もなく育ってくれて、感謝しかない――。あるふぁくんの成長を受け、すかんくさんはそんな喜びを感じると共に、愛猫と同じようにエンジンルームに入り込み、命の危機にさらされてしまう猫たちに想いを馳せます。
「夫は年に数回、同じような状況で猫をレスキューします。そのうちの数件は、あるふぁくんと同じように『捨てておいて』と言われるそうです」
実は、すかんくさん宅には今年、あるふぁくんと似た境遇で家族の一員になった兄弟猫がいます。兄弟猫はBMWの車から、たまたま隣で給油していたN BOXのボンネットにはしごした子たち。新しい環境に少しずつ慣れつつ、あるふぁくんと仲良く暮らしています。

微笑ましいスリーショット
小さな命が危険にさらされている状況がまだまだ多いことを知った、すかんくさんが願うのは「猫バンバン」の徹底。
「猫がいるかもしれないと考え、エンジンをかける前に大きな音を立ててもらいたい。ボンネットを叩かずとも、ドアを数回開閉するだけでも効果があります」

微笑ましい光景が見られるのは命が紡がれたからこそ
また、すかんくさんは、もし猫がいると分かった時にはエンジンをかけずに救出してほしいとも訴えます。
「エンジンをかけた時にベルトの近くにいると巻き込まれてしまいますし、走行なんてもってのほかです。命を奪ってしまいますし、車は修理に出さなくてはならない。いいことなんて、ひとつもありません」
エンジンルームに猫が潜り込む事例は冬だけでなく夏にも発生しているため、季節問わず「猫バンバン」を徹底することが大切。
予期せぬ悲劇を起こさないよう、運転手ひとりひとりが気を付けていきたいものです。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291