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「野菜を食べない子どもに果物を」はアリ?免疫力を高めたいなら食べたいフルーツ2つ

おすすめ果物②リンゴ

リンゴには、ポリフェノール「プロシアニジン」が豊富に含まれています

リンゴには、ポリフェノール「プロシアニジン」が豊富に含まれています

 続いては、子どもからの人気が高い果物「リンゴ」です。 「1日1個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざに代表されるように、食物繊維やカリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。  そして今回特筆すべきは、リンゴに含まれるポリフェノールである「プロシアニジン」という成分です。  ここですこし整理を。免疫力向上を考える上で重要なのは、2つ。腸内環境を整えることと、体内の活性酸素を取り除くことです。  この活性酸素を退治するために重要なのが、抗酸化力。ポリフェノールは強い抗酸化力を持ち、体の組織や細胞を障害から守り、免疫機能を高める作用があります。  ポリフェノールといえば、緑茶の「カテキン」や、赤ワインなどに含まれる「レスベラトロール」が一般的にもよく知られていますが、「プロシアニジン」はそれらよりもさらに抗酸化力に優れていることが明らかになっています(※アメリカ農務省(USDA)で開発された抗酸化力評価ORAC法による)。  そしてもう一つ、りんごの甘味をしっかり味わうための工夫と保存方法についてです。  リンゴなどの果物に多く含まれる果糖(フルクトース)には低温で甘みが増すという性質があるため、冷やして食べるとより甘みを強く実感できます。  また、リンゴは暑さが苦手。涼しい場所であれば室温保存でも大丈夫ですが、秋・冬でも暖房などの入った室内に置いておくよりは冷蔵庫に入れるべき。ポリ袋などに入れて、しっかりと口を閉じて保存しましょう(リンゴから発生するエチレンガスが他の野菜・果物に及ばないために)。

甘くて美味しいフルーツで免疫力をアップしよう

 最後にまとめると、キウイには食物繊維とビタミンC、リンゴには食物繊維とプロシアニジンが豊富であることから、免疫力を高めるパワーが期待できるということ。  どちらも子どもに人気の果物ですし、購入しやすさも魅力ですから、お子さんと一緒においしそうなリンゴやキウイを探してみるところから楽しんでみるのも素敵ですね! <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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