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北乃きい32歳「女性は30代から楽しくなる」に納得。仲良しの女芸人も明かす

劇中では白無垢を初体験

おしょりん――劇中では、白無垢姿も披露されています。結納のシーンで、婚約者を幸八(森崎ウィン)と勘違いしていたむめが、五左衛門を見て「違う」とポツリつぶやく演技も印象的でした。 北乃:白無垢は初体験で、頭にかぶる綿帽子で頭がつっかえるのも知らなかったのでビックリでした(笑)。目の前にいる人に「違う」という心境が分からなかったんですけど、自分なりに考えたのが「とっさに出た独り言」の演技だったんです。  ためらう気持ちを大切にするため、現場では、孝太郎さんがいらっしゃったときも下を向いたまま、目が合わないように「お願いします」と挨拶して、本番に臨みました。

試写の後に虚無感に襲われたのは「初めての経験」

おしょりん――完成した作品をご覧になって、いかがでした? 北乃:試写で初めて泣きました。作品自体の魅力はもちろんなんですけど、自分のキャリアを振り返ってしまって。じつは、今回の作品へ参加する前に事務所の方から「集大成を見せなきゃ」と、言われたんです。  その理由は分からなかったんですけど、私も、10代から現在までに学んできたことをすべて見せようとして、撮影に臨みました。試写から帰って、次の作品が決まるまで虚無感に包まれたのも、初めての体験でした。 ――10代から数々の主演作も経験してきましたが、本作には特別な思いがあったと。 北乃:10代での主演映画とは、感覚が違いました。たぶん、作品までの期間に積み上げてきた経験の差だと思ってるんです。10代でありがたいことに複数の主演作をいただいて、20代になってからは作品の中心人物のそばにいる役や、脇役も演じてきて。満べんなくやってきたつもりなんですけど、その集大成となったのが今回の作品だったのかなと思っています。
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30代で「女性はもっと楽しくなる」と実感
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映画『おしょりん』
公開中
配給:KADOKAWA
©「おしょりん」制作委員会
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