北乃きい32歳「女性は30代から楽しくなる」に納得。仲良しの女芸人も明かす
30代で「女性はもっと楽しくなる」と実感
――そんな思いも噛み締めた作品との出会いもあった現在は、32歳に。生活の中で、心境の変化は?
北乃:30代の今が楽しいです。10代と20代では、そう考えたことがなかったんです。大人の方が「30代になったら、女性はもっと楽しくなるよ」と言われてきた意味がようやく分かってきた気はします。10代~20代は常に「To do(やるべきこと)」をこなす毎日でしたけど、生き方も考え方もフリーになりました。
――自身の姿勢も、変わったのかなと思います。
北乃:完璧を求め過ぎないようになりました。結果が出なくても落ち込まず、無理に出そうとも思わなくなったんです。今回の作品も、メガネを特産品にするため忍耐と努力を続けてきた人たちの物語ですけど、当時の人たちはいずれ「日本製メガネの95%」の産地になるとは誰も知らなかったわけじゃないですか。
それに似ていて、今結果が出なくてもいずれ認めてもらえればいいと考えるようになったし、完璧主義な一面は残りつつも、バランスは取れるようになりました。
――年齢を重ねるにつれて悟っていったというか。
北乃:そうかもしれません。考え方は古きよきというか、かたいままかなって。先日も、弟の結婚があり、母と「今の時代、結納をするかしないか」で揉めたんです。
私は同世代の友だちもやっているから結納をするべき、母はしなくてもよいと考えていて、「それはあなたの価値観でしょ?」といなされました(笑)。真面目さは自分の良さとも思うんですけど、親と議論するほどの固さはどうかと思うし、視野を広げなきゃとは思います。
「友だちの友だち」に会えば新たな刺激が
――年齢を重ねるにつれて、息抜きにも変化は生まれましたか?
北乃:20代前半までは息抜きが下手で、他の人とほぼ遊ぶこともなく、自宅と仕事場を行き来するのみだったんです。父から「息抜きはそれほど大切じゃない」と教わっていたので、自分もそれを貫いてはいたんですけど、20代後半で「もう少し人と関わった方がいい」と思いはじめて、コミュニティを自主的に広げました。
例えば、一緒にバーベキューにも行くほど仲がいいゆめっち(3時のヒロイン)が「会ってみる?」と誘ってくれた方と会ってみるとか。すると、3~4回に1回は、気の合う人と出会えるんですよ。同じコミュニティから抜け出して、友だちの友だちに会ってみるのはみなさんにもおすすめしたいです。
――新たな刺激にふれるのは、大切ですね。
北乃:そう思います。クルマが好きで、先日、レーシングカートを初めて体験したんですけど、何でも一度やってみれば、会話するときに「レーシングカートをやって……」とか、他のことでも「釣りをやって…」とか、話題を広げられると思ったんです。そういう場所を作るのも、人生に変化をもたらす方法だと思います。
――クルマのお話が出ましたが、カーライフも充実していますか?
北乃:最近は、燃費がよく実用性の高いハイブリッドが愛車です。以前は、スポーツ仕様のクルマに乗っていたんですけど、シートが固めだったし、運転席での居心地を考えて乗り換えたんです。
足回りにこだわっていて、ホイールも独自に変えています。実家にあるミニバンのシートにも惹かれますけど、ファミリーカーはいずれ結婚してからかなって。将来的に「自由に生きてきたし、何もかもやりつくした」と思ってから結婚したいので、今は、ツーシーターとか、今しかできないカーライフを楽しみたいです。
<文/カネコシュウヘイ>
映画『おしょりん』
公開中
配給:KADOKAWA
©「おしょりん」制作委員会
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