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不倫相手の息子に好かれてしまった女性の“とんでもない行動”。「うちに来ない?」と誘った意図は

父との関係を疑いながらも、深愛を憎めないハルキ

 ハルキはとうとう、もう生きていてもしかたがないと歩道橋から飛び降りる決意を固める。まさに手をかけて体を浮かそうとしたその瞬間、深愛から電話がかかってくる。 「泥濘の食卓」「今日、おかあさんがいないからうちに来ない?」  ハルキは深愛の不倫相手・夏生の息子である。ふたりがちふゆに襲われたあと、病院で息子を迎えにきた夏生と3人が顔を合わせたとき、ちふゆは言ったのだ。 「ハルキと彼女がどこかへ行っちゃおうかという話をしていて、私はそれはダメだよーって言ったの」と。夏生は、なぜ息子が深愛を知っているのか疑問に感じており、ハルキは父と深愛との関係を疑っている。自分が憧れに近い感情を持っている深愛が父の不倫相手だと信じたくはない、だが父に嫌悪感をもっても深愛を憎めないのは彼にとってはつらいところだろう。

不倫相手の息子を家に招いた深愛の目的は?

 深愛はなぜ、ハルキを誘い出したのか。彼女の心はあくまでも夏生にあるはずだ。ふみこに近づいたのは、早くよくなってスムーズに離婚してもらいたいからだった。途中からふみこへの共感が圧倒的に強くなってはいるが、当初の目的を忘れているわけではなさそう。結局、自分の存在価値を高めるためにもふみこを利用しているように、ハルキのことも助けたいと思いながら利用することになってしまうのだろうか。  深愛を信じて、気分転換に髪を切ってもらい、夫の不倫でつらかったことを聞いてもらっているふみこが気の毒に思えてくる。 「深愛ちゃんがいてよかった」  そう言ってポロリとこぼしたふみこの涙に深愛も動揺するが、彼女は自分もまたふみこを苦しめている存在だという認識がない。このアンバランスな深愛の心のありようが、さらなる混乱を招くのではないだろうか。 【関連記事】⇒好きな男の子に「レイプされそうになった」と噂を流す少女。その“とんでもない理由”にゾゾッ…|ドラマ『泥濘の食卓』 【関連記事】⇒心を病んだ奥さんに、夫の不倫相手が接触。病院に押しかけ“恐ろしいウソ”で話しかける|ドラマ『泥濘の食卓』 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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