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自殺未遂をして“助かった”体験を自ら漫画化。作者が語る「死ぬのって怖い」の重み

死ぬことを考えている人、どうしたら気づいてあげられる?

――現在、精神的に辛くならないよう気をつけていることはありますか? 有賀:今でもうつとは付き合い続けているのですが、食事にはすごく気をつけています。朝ご飯を食べると元気が出るし、お米や野菜やお肉などの体に必要な成分はしっかりととらないと脳がおかしくなってしまうと思っています。 ――死ぬことを考えている人に対して、親や友人はどうしたら気づいてあげられると思いますか? 有賀:人によると思いますが、私の場合は周りの人に「死にたい」と言えなかったです。そんなことを言うと重いし、「迷惑をかけちゃうかな」と思っていました。 うつっぽくなると表情が乏しくなったり、口数が少なくなる傾向があるので、そういうところには気づいてあげられるかもしれません。 子どもの目線からいうと、精神的に辛いときに話しやすい親だったら嬉しいなと思います。反抗期でも「喋りたい」と思っているときはあるので、難しいですけど普段から親が子どもの話を聞いてくれる関係性があるといいなと思います。 ======== <死にたいと思ってしまう方、周囲の人から死にたいと相談された方へ> 以下のサイトや書籍がご参考になれば幸いです。 「こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト」 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/index.html 「あなたがゲートキーパーになる時」 監修・太刀川弘和(茨城県ゲートキーパー養成研修用映像) https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/resource.php#1 『自殺学入門―幸せな生と死とは何か』 監修・末木新(金剛出版) 『つながりからみた自殺予防』 監修・太刀川弘和(人文書院) (『ウツパン 消えてしまいたくて、たまらない』より) ======== 【第1回記事】⇒死にたい時、助けを求めるって難しすぎる…自殺未遂の後悔を漫画化した作者に“本音”を聞いた<漫画> 【第2回記事】⇒10歳で自殺しようとした体験を自ら漫画化。作者の考える“子どもが命を断つ理由”は<漫画> 【漫画の1話を読む】⇒『ウツパン 消えてしまいたくて、たまらない』1話 <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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