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ゲームは子どもにとって“悪”でしかない?「息子はゲームに救われた」43歳ママの大感謝

ゲームへの見方が変わり「ありがたいツール」に

 文句も言わず「あと数年コロナで休校でもいい」とまで言うAくんに思うところはあるものの、他の子どもたちが感じるようなストレスを彼が抱えずにその時期を乗り切れたことで、野澤さんのゲームへの見方も変わりました。 「厄介もの扱いされがちなゲームですが、オンラインで人とつながっていられる『ありがたいツール』だなと。  もともと奥手なAでしたが、休校の間に、ツイッターで同じゲームをする仲間を探して、一緒にプレイしたりもするようになりました」

ネットを介した人付き合いにメリットを感じる子も

 コロナ禍が徐々に明け、登校を開始した後も、Aくんは学校であまり親しい友人を作っていないそうです。 子ども 野澤さんが心配して聞いてみると「学校の友達関係は、何か変なことを言ったりすると次の日また学校で何か言われたりして面倒くさいけど、ゲームだけのつながりなら、しがらみがないからラク」というそうです。 「なんだか親としてはやきもきしますが、もともと空気を読みすぎていて、人に気を使うことが疲れる子なので、本人がラクな付き合いが一番だと思って見守っています。誰に強制されなくても家にこもっているので、今では『Aはコロナ優等生だね』と笑い話になっています」  コロナ禍で大きく進んだオンライン化。ことネット上の人間関係においてはトラブルも多く聞かれるので心配ではありますが、オンラインでつながる人間関係や、厄介もの扱いされがちなゲームについても、もう少しそのメリットに目を向けていいのかもしれません。 【関連記事】⇒コロナの3年間で「不登校が増えた」学校も。ある教師の“本音のつぶやき”に激しく共感 【関連記事】⇒48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子 【関連記事】⇒「お金があったのが不幸の元かも」ひきこもり息子を支える、裕福な62歳・パート主婦の嘆き <取材・文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
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