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42歳で乳がん宣告を受けた私が、夫に止められても“絶対にやりたかったこと”。病院である人に相談すると

気になる副作用も「ぜんぜん大丈夫」!?

励ます 体調の変化についても聞いてみると、Aさんは、抗がん剤の吐き気や倦怠感は当然あるのだけど、今は副作用を止める薬も進化していると教えてくれました。  特に初発の乳がんに使う抗がん剤は、抗がん剤の中ではまだ副作用が少ない方で、普通に日常生活が送れる人も多いとのこと。そういえば乳がん治療の抗がん剤は、入院ではなく、通院で行うと聞いていました。  抗がん剤を打った後に電車で帰宅できるのかと不安になりましたが「ぜんぜん大丈夫!」とのこと。副作用が出るのはだいたい2日目以降なので、当日は点滴を打ってから仕事のため会社に向かう人もいるそうです。  もちろん個人差はあるので、そこは無理をしないほうが良いけれど、家にこもっているよりは、あれこれ動いていた方が気持ちがまぎれる、とアドバイスをもらいました。

抗がん剤治療の真っ最中に、どうしても叶えたいこと

 そしてもうひとつ、わたしの最大の心配ごとがありました。  わたしはフラメンコを習っていて、抗がん剤を打っている最中にフラメンコの発表会があるのです。フラメンコは下手の横好きですが、わたしの心の支えになっている「ライフワーク」とも呼べる大事な趣味。  それまで2年間振り付けを練習してきた成果として、どうしても発表会に出たいという想いが強かったのです。  ですが、さすがにそのために抗がん剤を遅らせるわけにはいきませんでした。手術後、通常1か月程度で抗がん剤治療を開始しなくてはいけないとのこと。治療期間は6か月。3か月後に控える発表会は、必然的に抗がん剤治療の真っ最中……。  抗がん剤を打ってどれくらい具合が悪くなるかもわからないし、ウィッグで発表会に出ることができるのかもさっぱりわかりません。だけど出たい。でも不安。そんな気持ちをぶつけてみました。  するとAさんは「出られます! 出ましょう!」と笑顔で即答。 「そうやって、目標を持つのは治療を乗り切るのにとても大事なことですよ。全面的に協力しますから、ぜひ発表会に出てください!」と思いきり背中を押されました。
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フラメンコ中、ウィッグは飛ばないのか!?
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