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42歳で乳がん宣告を受けた私が、夫に止められても“絶対にやりたかったこと”。病院である人に相談すると

「他人の分け目って見ます?」

髪の毛 アピアランス支援センターには、臨床心理士さんや看護師さんがいて、それぞれの心配ごとに対し、さまざまな人がきめ細やかに相談に乗ってくれます。 「なんとなく怖い」などという漠然とした不安を話に行くのもOK。当時センターに常駐していたAさん(仮名)は、臨床心理士でした。わたしがもつ漠然とした不安に対し、片っ端から具体的に答えてくれました。  まずは必ず必要になるであろうウィッグについて。Aさんはわたしに、唐突に質問を投げかけました。 「ふだん、電車に乗ってるときって、他人の分け目って見ます?」  そう聞かれると、電車にたまたま乗り合わせた人の分け目なんて気にも留めませんよね。というか、仲良しの友達の分け目さえ見ないです(笑)。そう答えると、Aさんはニッコリ笑って、 「でしょ? ウィッグはちょっと分け目が不自然だったりするのだけど、他人の分け目なんて誰も見てないのよ! しかも誰がウィッグかなんて気にしないでしょ? 自分が『ウィッグがバレたら嫌だな』と思うから、人目が気になるだけ。堂々とすればするほどバレないのよ」  と言いました。

目からウロコの回答で、ポジティブな気持ちに

 ウィッグと言うと、毛量が寂しいオジサンがつけて、ズレちゃって悲しいことになっているイメージしかなかったですが、確かにそこまで他人のことなんて気にしてないかも……と妙に納得。目からウロコで、ウィッグへの抵抗感は一瞬でゼロになりました。  Aさんとの会話の中で、ドラマなどで女優さんたちも当たり前に使う小道具だし、ファッションでかぶる子もいるのだから、ウィッグをかぶること自体がそもそも特別なことではないとも知り、なるほど納得。どんどん前向きな気持ちになってきました。  アピアランス支援センターには多くのウィッグサンプルが置いてあり、いろいろ試しにかぶってOK。  わたしはフラメンコをやっていて、発表会には髪をまとめなければならないので、ずっとロングヘアでした。  けれどウィッグならその日の気分に合わせてショートだったり、ロングだったり、髪型を変えられるじゃん! と思うと、急にウィッグでオシャレを楽しめる大チャンス! とウキウキした気持ちになり、テンションが上がりました。
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気になる副作用も「ぜんぜん大丈夫」!?
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