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秋ドラマ・ベスト2作品は“期待以上の感動”。『セクシー田中さん』も尊すぎだけど、“日曜のもう1本”も完璧だった

2023年が終わりに近づくにつれ、秋ドラマも次々と最終回を迎えています。もともと期待感が高かった作品は、予想通りよかった。人気シリーズの続編『大奥』『きのう何食べた?』などはやはり最高でした!! 一方で、毎クール期待をさらに上回ってくる作品がありますよね。今クールも全ドラマをチェックした筆者が「思っていたよりずっと面白かった!」「秋らしく心に沁みた」という“期待値を大きく超えた”ベスト2作品をご紹介します。 【関連記事】⇒秋ドラマ“絶対面白い”ベスト3。日曜劇場も大期待だけど、『silent』のタッグで間違いないのは

木南晴夏『セクシー田中さん』

『セクシー田中さん』

画像:日本テレビ『セクシー田中さん』公式サイトより

まず、芦原妃名子の同名漫画が原作の『セクシー田中さん』(日本テレビ系、日曜よる10時30分~)。筆者は原作ファンだったからこそ、あのこじらせた愛らしいキャラクターたちの再現は難しいのでは……と、懸念していました。 まず、主人公の40歳独身OLで周囲から“おばさん”と揶揄される田中さんですが、演じる木南晴夏は全く“おばさん”ではない。もう一人のヒロイン・朱里は、めるる(生見愛瑠)より小柄でぽちゃっとしたイメージだし、何より博愛主義の色っぽいイケオジ・三好は、ヤスケン(安田顕)のイメージじゃない!……そんな風に決めつけていた自分を殴ってやりたいほど、素晴らしい仕上がりでした。特にヤスケンの演じる役の幅広さには脱帽!!

ぐっとくる台詞と登場人物たちのキャラが愛おしい

とにかく登場人物たち全員が愛おしい。経験から歪んでしまったエゴイスティックな価値観も、自分への自信のなさから相手を傷つけてしまう言動も憎めない。一人ひとりのキャラクターがもつ背景と、そこから積み上げられた人間性を演者一人ひとりが丁寧に表現していることがよく分かります。
そんな確立されたキャラクターから発せられる台詞も話題に。「本当は、きれいだねって言われるより、かわいいねって頭をなでられたい、好きな人にだけは」「コンビニのスイーツが美味しかった。眉がキレイに描けた。一つひとつは些細だけど、たくさん集めると生きる理由になるじゃないですか」など、共感できて、前を向く力がもらえる台詞が多かったです。
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人と人が刺激し合って、成長する姿が尊い
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