メルカリにハマった65歳人気俳優の活用術「意外なモノが6万円で売れました」
人生100年時代といわれる現代。シニアになっても新たなことへの挑戦はし続けたいもの。とはいえ「60歳を過ぎた自分に何ができるのか?」と悩む方も少なくはないはず。そんなシニアにこそオススメしたいのが、個人が簡単にモノの売り買いが楽しめる「メルカリ」。
――篠井さんがメルカリを始めたきっかけは何だったのですか?
「身辺整理のためです。年齢を重ねれば重ねるほど無用なものが溜まっていき、『片付けよう』と思ってもなかなか手を着けられない。そんな状況を打破するために始めました。
ただ物を捨てようとなると面倒になってしまいますが、いくらかでもお金になると思えばやる気が少し出てくるものなんですよね」
――これまで、どういった物を出品されてきたのでしょうか。
「戴いた九谷焼の盃、紙巻きたばこ用のジッポ、おばあちゃんが持っていた千代紙の束……本当に何でも出していましたね。
最近は忙しくてメルカリの出品からは少し離れているのですが、逆に買うようになりました。好きなフレグランスが安く出ていないかたまにチェックしています」
――出品してみて、予想よりも高額で売れたものはありましたか?
「一番の高値で売れたのは、星の王子様の陶器のお人形セット。これは6万円くらいでしたね。まとめて売ったのがポイントだったのかな。これを手にしたら一気にコレクターになれますからね。
切手や陶器などシニア層が昔コレクションしていたようなものは、まとめて出品すると売れやすい傾向にあると思います」
――逆に「これは売れないな」と感じた物はありましたか?
「基本的には何に対してでも食いつきはありますよ。松ぼっくりとかトイレットペーパーの芯だとか、一般常識で考えると『誰が欲しがるんだろう?』と思うようなものもSOLDになっていたりしますからね。
ただ、その中でも売れにくいのは本なんです。ジャンルが広い分、好みにマッチした人が目に留めてくれるかが難しいんですよ。それに値段的にも期待できないんです。なので、メルカリで出品せずに古本屋さんに取りに来てもらったんですが、かなり貴重な本やDVDを段ボール3箱分でもトータルして1万円くらいにしかなりませんでした」
実は年間平均出品数は60代が72個で20代の約2倍と最も多くなっています(メルカリ調べ)。そこで今回は、還暦になってからメルカリを始めた経験を持つ、俳優の篠井英介さんにインタビューを実施。メルカリの魅力や利用する中で見つけたコツなどをお聞きしました。