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メルカリにハマった65歳人気俳優の活用術「意外なモノが6万円で売れました」

これまで取引トラブルは1件もなし

――かなりの数の取引をされてきたと思いますが、トラブルに巻き込まれたことはありませんか? 「一件もありません。評価はいつも満点をもらっています」 ――それは凄い!マイナスの印象を与えないコツなんかがあるのでしょうか。 「発送する時には必ず、一筆添えているんですよ。商品を発送してしまえば交流なんてそこで終わりですけど、そういう心遣いをすると、自分も購入者も気持ちが良いじゃないですか」 ――確かに、その一筆があることによって、メルカリの向こう側にちゃんとした“人”がいることを実感できそうですね。 「私は値下げの交渉にも応じているんです。そんなに大幅でなければ、要望通りに下げますよ。だって、売れてくれる方がいいじゃないですか。これで稼ぐんだ、と思ってやっていることではないですからね」

メルカリは心の身辺整理にも有効

――あくまでも収入はおまけと考えた方が続けやすそうですね。 「とはいえ、継続しなきゃいけないというものでもないと私は思っています。すぐに売れなくても焦らない。1か月、2か月売れなかったら少し値段を下げてみたらあっという間にSOLDになることもありますから。ただし、随時アプリをチェックしてしまうとか、メルカリに振り回される状態になるのは良くないと思います」 ――では、これからメルカリを始めようと考えている方にアドバイスをいただけますか? 「まずはメルカリを覗いてみることから始めましょう。どんなものが出品されているのか、見ているだけでもかなり面白いですよ。 出品するにあたっては、『使ってないけど捨てられない』物から始めてみるといいと思います。シニアの家には冠婚葬祭の引き出物とか、戴きものの未使用品が絶対に眠っているはず。物だけでなく心の身辺整理にも有効なのがメルカリの魅力。大きな稼ぎにはならなくても、おやつ代や外食費くらいにはなりますから、ぼちぼちゆったりやってみてくださいね」
インヘリタンス-継承-

篠井さんが2024年2/11~2/24まで東京芸術劇場プレイハウスにて出演予定の『インヘリタンス-継承-』

【篠井英介プロフィール】 ささいえいすけ●俳優。1958年生まれ、石川県出身。1987年、劇団「花組芝居」の旗揚げに参加。退団後も、女方として唯一無二の存在感で現代演劇を歩み続け、1992年に第29回ゴールデンアロー賞演劇新人賞を受賞。日本舞踊師範や石川県観光大使としても活躍する。代表作は舞台「欲望という名の電車」「サド公爵夫人」、ドラマ『総理と呼ばないで』(CX)、『翔ぶが如く』『まれ』(NHK)など。2023年、第58回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。2024年2/11~2/24まで東京芸術劇場プレイハウスにて『インヘリタンス-継承-』に出演予定 <取材・文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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