――「きらきら、あおい」第1巻、とてもリアルですよね。エピソードはご自身の経験から得ているのでしょうか?
itoさん(以下、ito)「ポイント的に、当時の自分の経験や考えていたことをベースにしている部分もあります。ですが全てではありません。
子どもの頃から少女漫画に憧れて育ったのですが、高校生の時はじめて実際の恋愛を経験して、フィクションと現実のギャップを感じ、大好きだった少女漫画が楽しく読めなくなりました。
当時の私は、付き合ったその先のリアルな話が読みたかったんです。
高校生の頃って、性にまつわることは親にも先生にも聞きづらいし、友達に聞くのも恥ずかしかったりしますよね。そういう、高校生が参考にできるような、当時の私が読みたかったものを描こうと思いました。」
――1巻の最終話では、1話目のひたすら初心な状況からは、だいぶ変化してきましたね。
ito「もともと二人の関係が進展した先を描こうと思っていたので、ここからが本番といったところです。
恋愛のキラキラした楽しい時間の、その先にある普通の毎日をできるだけ現実的に描きたいです。」