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「つきあった“その先”のリアルな少女漫画を」女子高生の初恋で10万バズの漫画に込めた作者の意外な思い

“恋愛ドラマ”ではない男性

――主人公の恋人の「村田くん」が、少し甘えん坊だったり、いわゆる男らしいタイプじゃないキャラにした理由はありますか? ito「この作品の大きいテーマとして“はじめての恋愛”があります。 主人公の美穂は今まで『少女漫画』や『恋愛ドラマ』でしか“男の人”を知らなくて、村田くんと付き合ってはじめて本当の男の人を知っていくんですよね。 「意外と泣き虫なんだ」とか「こんなことで傷つくんだ」とか。今までの“男の人”のイメージが変化し、“村田くん”という一人の人間として意識し始める。 そういう“はじめての恋愛”ならではの経験を描きたくて、ドラマや漫画の“男の人”イメージからは離れたキャラになりました。」

世界観をイラストで表す

――淡い水彩画のようなカラーで描かれているのには訳があるのでしょうか? ito「元々イラストレーターだったのもあり、カラーの方が馴染み深い表現ではありました。 漫画に挑戦する上でモノクロの選択肢もあったんですが、『きらきらした過去を思い出す』というこの作品の世界観を表現するにはフルカラーがぴったりだと思い、自らリクエストしました。」
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今後、描きたいものは?
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