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“その筋の人”に恐喝されたことも…「はじめてのおつかい」を生んだ人気番組の元スタッフが明かす舞台ウラ

『追跡』という番組は、遊び半分でもある

藤澤勇夫監督と馬場民子プロデューサー――お二人が制作したもので、トップクラスで視聴率が高かったのは? 馬場:グルメはあまりやらなかったのですが「お好み焼き」です。私は広島出身なのですが、それまで無名だった広島お好み焼きがちょうど台頭してくる頃でした。視聴率18.4%で、その日の一番。びっくりしました。視聴率は大切なのだなと思いました。 ――高視聴率を取るとボーナスはありました? 馬場:ありましたよ。お小遣いのようなものを5万円くらいくれました。 ――高視聴率で面白い番組であるためには面白い人を見つける必要があると思うのですが、常にアンテナを張ってるんですか? 藤澤:それはこの人(馬場)が上手い(笑)。 馬場:なんかね、悪ノリかなと思うこともありましたね。『追跡』という番組は、遊び半分でもあるんですよ。あるとき、中年の男性が美容整形するというのでその人を取材しました。その帰り、お好み焼き屋さんに寄ると、隣の席の女性が全員、美容整形した人。驚くべき光景です。

最近のテレビは「ニュース番組くらいしか見ていません」

――さまざまな人を撮影する中で、ヒヤリとした体験もあったりしますか? 馬場:パチンコ店での撮影で、少し怖いことがありました。椅子に座ってスロットを監視しているおばあさんがいたのですが、「あんた、私を映したらダメだよ。怖いよ」と言われ、冗談かと思って気にせず撮影していました。すると義理の息子さんがほんとうにその筋の人で、放送後に私たちの制作会社が恐喝されました。そんなことが『追跡』以降、2度ありました。 ――それは肝が冷えますね……。『追跡』は、今のテレビ番組とはだいぶ違うユニークさがあるように思います。 藤澤:最近のバラエティ番組を見ていると、ひな壇芸人がわぁっといて、笑う声が聞こえてくるのはテレビの中ばかり。こっちは笑えない。ニュース番組くらいしか見ていません。 今も、面白い被写体になる人はたくさんいると思うんです。『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)なんて見てると、仕込みもあると思いますが、結構面白い人がいますよね。 馬場:NHKのドキュメンタリーも面白いと思いますね。
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『バイバイ・ラブ』を自主制作した理由
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【作品概要】
『東京夫婦善哉』
製作・配給:有限会社ビックリ・バン
配給協力:風狂映画舎
(C)有限会社ビックリ・バン
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