作り笑いのために顔を整形する営業マン…NHKドラマで43歳俳優が見せる狂気から目が離せない
山下智久かディーン・フジオカか
確かに山Pに負けないくらいディーンさんもアーティスト活動を極めている。その名演のひとつ『シャーロック』(フジテレビ、2019年)のエンディングテーマ「Shelly」に吹き込まれたソフトな美声は、ひときわメロウだったし、2023年は初の武道館公演を大成功させた。 コミカルな山下智久か凍てつくディーン・フジオカか。そんなの選べっこない。酷なことをしてくれるが、それは同時に贅沢この上ない。選べっこないけど、どう転んでも正義は、山下側ではある。 第2話では12年前の回想場面が描かれ、さらにリズミカルなステップが踏まれるが、形勢が徐々に不利になっている気もする。 いやだとすると、悪のディーンになおさら加担したくもなる。うーむ、これはますます選びがいがあるというもの。いずれにしろ、ぼくらは山Pかディーンさんなのか、全編を通じて正直に見極める必要がある。 <文/加賀谷健>


