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「40歳までにママになれたらいいなぁ」37歳バリキャリ女性の誤算。厳しい現実を伝えると…

「不妊治療すれば、授かれますよね?」

 筆者の言葉を聞いて、由梨恵さんはとても驚いていました。 由梨恵さん「でも不妊治療をすれば、授かれますよね? 今まで頑張って働いてきたからお金はある程度準備できるし、不妊治療費の助成もありますよね。そこまで急ぐ必要はないんじゃないでしょうか」 筆者「不妊治療で授かれる人もいます。でも、絶対じゃないんですよね。不妊治療の成功確率も、年齢が上がれば上がるほど下がっていくんです。助成金があると言っても年齢制限などいろんな条件があるし、自分の時間も精神も削られます。 わたし自身も、不妊治療の経験がありますが、治療を始めるまでの検査から実際に治療を始めてから妊娠するまでに、かなりの時間がかかっています。その間は急にお仕事を休まなければいけなかったり、うまくいかないことが続くと精神的に落ち込んでいました。わたしも主人にとっても、振り返れば人生で一番つらい時期でした」

「不妊治療をしても授かれなかった人」は想像以上に多い

妊娠検査 そしてもし妊娠できても、高齢な場合はさまざまなリスクを伴います。 筆者「妊娠できたから、そこで”めでたしめでたし”ではないんです。流産率や死産率も35歳以上でグンと上がっていきます。また、障害を持って生まれてくる確率も高くなります。40代で授かれたという人たちだって、そこに至るまで長い不妊治療をしていたかもしれない。表に出ないだけで、不妊治療をして結果授かれなかった40代の人も想像以上に多くいるんですよ。 だから男性の年齢にこだわる前に、自分自身の年齢と妊娠出産における現実を知ることが大事ですね。また、子どもを望むことを婚活の目的にするのではなく、一緒にいて幸せになれる男性と出会い、もし妊娠できなくても2人で楽しく生きていける関係を目指すことが大事ではないでしょうか?」  そこから由梨恵さんはなぜ結婚をしたいのか、自分の気持ちと向き合い、結婚観を改めました。また、婚活と同時にブライダルチェック(今後妊娠・出産を考えている人向けの婦人科検診を含む健康診断)も行い、なるべく早めの結婚を目指して行動しています。
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妊娠しづらい要素が見つかりショック!でも…
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