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篠田麻里子×小池徹平の不倫カップル役がこんなにも“いけ好かない”ワケ

隠さない、バレたい、見てくれ

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より かと思いきや、隣室での不貞行為もまた、渉にすぐにバレてしまう。というか、マサトがあらかじめバレるように意図していた。ベランダのドアは開けっ放し。漏れ聞こえるどころか、どうぞ好きに聞いてくれ状態。  聞いてくれたほうが俺はもっと興奮するんだという徹底ぶり。綾香はどちらかというと、バレたくはないが、隠さない、バレたい、見てくれという不倫男の狂気が炸裂する。  一連の愚行を前に、“離婚しない男”はどうするのか。謎の探偵・三砂裕(佐藤大樹)の協力を得て、隣室の不倫行為を録音しようとするのだが、妻のあられもない声を聞いて、つらい、苦しい。

“鼻につく”不倫関係

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より 第1話ラスト、録音機を向けて悶え苦しんだ渉の前歯が折れる。え? 灯台下暗しを早くも種明かしする隣室不倫よりも、こっちが衝撃的。大丈夫か、伊藤淳史。フレフレ、渉。  綾香が握ってくれたおにぎりには結婚指輪が入っていて、ガリッ。また歯が折れる。俄然、この離婚しない男の応援に回りたくなる。  渉が親権を獲得するために相談を頼んだ弁護士・財田トキ子(水野美紀)のところには、実は先に綾香が行っていた。が、「いけすかない」とバッサリ、門前払いされる。  そう、綾香とマサトの不倫は何だか、いけすかないのだ。第2話の回想場面で、ふたりが大福を食べるシーンがある。わざとに大福の粉を鼻につけて食べるのだが、これは、“鼻につく”不倫関係を裏書きする行為だと思った。
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妙な中毒性がある救いようのなさ
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