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篠田麻里子×小池徹平の不倫カップル役がこんなにも“いけ好かない”ワケ

妙な中毒性がある救いようのなさ

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』2話より 客観的に見ているこちらがそう思うのだから、当事者である渉のつらさは、想像を絶するものだろう。裕に励まされながら、渉は何とか録音を試みる。第2話で、再びチャンス到来。  隣室の玄関では綾香とマサトが不貞中。ドア一枚はさんだ外(ドア前)で渉と裕が、ふたりして録音機を向ける。向けてはいるが、肝心の録音ボタンが押せない。押すには、この事実、目の前の信じがたい現実がつらい、苦しい。  押すか、押さないか。悩みもがく渉の指が力む。歯の次は、結婚指輪の左薬指がポキっ。わけがわからない。でもこの不倫ドラマの救いようのなさには、妙な中毒性がある。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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