篠田麻里子×小池徹平の不倫カップル役がこんなにも“いけ好かない”ワケ
妙な中毒性がある救いようのなさ
客観的に見ているこちらがそう思うのだから、当事者である渉のつらさは、想像を絶するものだろう。裕に励まされながら、渉は何とか録音を試みる。第2話で、再びチャンス到来。
隣室の玄関では綾香とマサトが不貞中。ドア一枚はさんだ外(ドア前)で渉と裕が、ふたりして録音機を向ける。向けてはいるが、肝心の録音ボタンが押せない。押すには、この事実、目の前の信じがたい現実がつらい、苦しい。
押すか、押さないか。悩みもがく渉の指が力む。歯の次は、結婚指輪の左薬指がポキっ。わけがわからない。でもこの不倫ドラマの救いようのなさには、妙な中毒性がある。
<文/加賀谷健>
- 3話より©︎テレビ朝日











