少食で食べるのが遅い息子に理由を聞いてみたら“意外な答え”が。たった2つの工夫で完食が増えた!
子どもの食事、悩んでいませんか?
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。
最近よく相談をいただくお悩みがあります。それは、「子どもが思うように食べてくれない。食べるのが遅すぎる。集中してくれない」という内容。
同じような心配を抱えているママやパパは少なくないでしょう。実は我が子も生まれつきの少食男児で、幼少期の食事はいつも心配がつきませんでした。
そこで私はさまざまな工夫を実践することに。今では野菜も地味な料理もより好みすることなく、適量を食べられるように成長しました。
そこで今回は、我が子の実践エピソードとともに、今日からでも始められる2つの工夫法についてご紹介できればと考えました。栄養以上に気を配ったのは、食べ物を乗せる食器や乗せ方。気をラクにして流し読みしてみてくださいね!
はじめに、日頃の子どもの食事を振り返ってみたいと思うのですが、確認すべき対象は子どもではなく、見守る親自身のほう。
「ちゃんと食べられたか? 遊ばなかったか? 早く食べてくれたか?」という監視スタンスが強すぎないか? ということです。
思うように食べてくれない子どもをどうにかしたいという気持ちには強く共感しますが、あまりに心配しすぎて、子どもだけでなく自分自身を厳しく追い詰めているとしたら、一度深呼吸してスタンスを変えてみるのがオススメです。
厳しく叱っても、まじめな顔をして冷静に説明しても、子どもは期待通りにできるようにはなりません。
子どもそれぞれに個性があり、食の好みは違いますから、まずはその子の好きな食べ物、よく食べてくれる時の食事を把握することからスタートしてみましょう。
ここからは少食傾向や上手に食べられないお子さんへのヒントになりそうな工夫法をご紹介してみたいと思います。
我が子のエピソードを例に考えてみましょう。
保育園に通っていた頃の息子はとにかく少食。食事を完食する日はほとんどなかったため、毎日試行錯誤を重ねていました。
かなり改善されてきた段階で、朝ごはんを残した日に、穏やかにその理由を聞いてみました。そこで言われたのは、「ワンプレートに乗っていると、全部これを食べなきゃいけないと感じてプレッシャーになるんだ」という主旨の回答でした。
つまり、食事が“長いマラソン”のように感じられてしまうとのこと。中身は好きな食べ物ばかりが並んでいるわけではありませんから、我が子は厳しいコースを走らないとならない気分で食事をしていたのです。
そこで私は、“コースの距離を縮める方法”を考えました。