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42歳で乳がん宣告。乳房の手術の傷を小3息子に見せると“意外な反応”

退院したばかりだけど、また病院に行くことに

 退院したばかりでしたが、慌てて病院に電話で問い合わせました。すると「しばらくすると吸収されるけれど、気持ち悪ければ抜きに来てください」とのこと。時間が経つにつれて脇の下がどんどんパンパンになって不快感が増していきます。  がん友はここに溜まったリンパ液から炎症を起こしてしまったとも言っていたので、せっかく退院したのに、また病院まで行って抜いてもらうはめになりました。聞いてないよ!  抜くと言っても、いったいどうやるのかサッパリ分からないまま、とにかく不快な状態をなんとかしたくて予約なしのまま病院へ。いつも大混雑で予約をしても待たされる病院は、予約なしだと当然2時間以上の待ち。まだ体力も回復しきっていないので疲れ切って待っているとやっとわたしの順番に。  診察室に入ると、執刀医の先生がいましたが、患者さんの数があまりにも多くてわたしよりも疲れ切っている様子でした。 「先生、手術ありがとうございました」とお礼を言いつつ、リンパ液が溜まって不快なことを伝えると、「うーん、放っておいても大丈夫だと思うんだけど、気持ち悪かったらまた抜きに来て」といいながら、コントに使うような大きくて針がめちゃくちゃ太い注射を取り出しました。

太い注射で勢いよくブスっと!

医師から言われた衝撃的な一言

※イメージです

 こんなに太い注射針で水を抜くのは痛そうだと焦ったわたし。「先生! 麻酔とかしないのですか?」と聞くと先生は「手術で麻痺しちゃったところに刺すから大丈夫」と言いながら、ものの数秒でわたしの脇に針をぶっ刺し、一瞬で溜まった液を抜いて終了。不快だった部分が一瞬でスッキリしてしまいました。  そういえば、手術した部分には「感覚麻痺」が残るというのも聞いていましたが、まだ自覚がありませんでした。右の乳房を全摘し、リンパ節も切除してしまうと、脇の後ろから二の腕の内側あたりは感覚がマヒして治らないとのこと。  熱いお湯に当たっても分からないので、やけどなどに気を付けて、と言われていたのを思い出しました。  あんなに太い針を躊躇なくブスっと刺されてもまったく痛くないということは、完全に感覚がマヒしているということ。試しに、その日のお風呂で脇や二の腕あたりにお湯をかけてみましたが、熱さを感じませんでした。  この感覚マヒは一生戻らないそうなので、付き合っていくしかないのだなと実感。あまり露出する場所ではないので、今まで特に問題なくやってきています。  そんな「聞いてないよ!」なことがあり、結局、退院して10日くらいは1~2日置きに病院に行ってリンパ液を抜いてもらっていました。これ、先に言っておいてほしかったなぁと思います。
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退院後すぐに行きたかった「あの場所」
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