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42歳で乳がん発覚、悩み抜いて抗がん剤治療を選択したワケ。医師に「やっぱり怖い」と伝えると

抗がん剤翌日、気になる副作用は?

ショートのウィッグをかぶった私

ショートのウィッグをかぶった私

 処方された吐き気止めを飲んで翌日。なんというか、今まで味わったことのない感覚でした。おそらく副作用としての吐き気が来ているのかもしれず、なんとなく胃のあたりがモヤモヤするのだけど、それをカバーして余りある吐き気止めの威力で、異常にお腹が空いています。  何か食べないと無理! というくらいの空腹で、なんだか気持ち悪いのだけど、ご飯を食べずにはいられないという謎の症状。  どこかで味わったことがあるなと思ったら、そういえば「つわり」の症状に似た感じだと思いました。二つの相反する感覚が混在する、なんとも不思議な感覚ですが、動けなくはありません。アピアランス支援センターでも、家でこもっているよりは動いているほうが気がまぎれると言われたので、毎週1回のフラメンコのレッスンも行くようにしました。  思ったよりも動けるので、家事もできるだけして、普通に過ごすようにしていました。がん友に連絡すると、がん友も似たような症状で「思ったより元気でヒマ」と返信がありました。  いちばん恐れていた吐き気の副作用が自分の想像よりも軽めだったので、少しほっとしたのを覚えています。  次に気になるのは「脱毛」。この抗がん剤を使うとほぼ確実に脱毛するので、いよいよウィッグの出番。脱毛は、髪の生えるサイクルと同じくらいと言われ、最初の抗がん剤投与から約2~3週間後に抜け始めるそう。  いつ髪が抜けるのか、どんなふうに抜けるのか、これまた初めての体験でドキドキです。その日が来るまで待つしかない。ちょうど2週間後はゴールデンウィークにぶつかるとわかり、来たる脱毛に備えて一人暮らしの母の家に息子を連れて泊まりに行き、のんびりすることにしました。 <文/塩辛いか乃 監修/石田二郎(医療法人永仁会 Seeds Clinic 新宿三丁目)>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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