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アダルトグッズメーカー勤務の30歳社員が「ドラァグクイーン」として性教育を発信するワケ

多様化するドラァグクイーン

ラビアナさん――ズバリ、ラビアナさんにとって「ドラァグクイーン」とは? ジェンダーで遊ぶアートだと考えています。ただ、国によっても何をドラァグとするかは若干異なるかもしれません。アメリカはミスコンが盛んな国で、ドラァグクイーンにおけるミスコンも体毛があると減点されたりなど、「女性らしさ」のイリュージョンを見せる側面が強い印象があります。 イギリスやドイツなどのヨーロッパでは「ジェンダーベンダー」といって、性別に基づいた先入観を折り曲げるようなスタイルがあり、髭を生やしたドラァグクイーンなどが見られます(もちろんアメリカにもいます)。ドラァグクイーンに対して、「ドラァグキング」という男性性を誇張したアートも存在します。 ――社会の持つジェンダー観によって、ドラァグクイーンのあり方も変化し得るのでしょうか? そうですね。最近では、ジェンダーを感じさせないようなドラァグクイーンもいて、女性でも男性でもない宇宙人のようなスタイルや、その中でも少し女性的な要素が入っているスタイルなど、さまざまです。 なので、ドラァグに正解はありませんし、社会が変わればドラァグのあり方も多様化すこともあると思います。 <取材・文/Honoka Yamasaki>
Honoka Yamasaki
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki
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