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小池徹平が“ヘンタイ不倫男”として、これでもかと暴れまくる最大の理由|ドラマ『離婚しない男』

“嘘から出たまこと”の不倫ドラマ

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』7話より 歌うように演じ、演じるように歌う。シンガーソングライターでもある小池には、歌と芝居の横断は朝飯前か。綾香に対する誘惑のささやきはリズミカルに響くし、渉と直接対峙する瞬間でさえ、軽やかな拍子を取っている。  マサトはまた、歌うように嘘をつく人でもある。綾香はマサトにぞっこんだけれど、彼にとって彼女は渉への復讐を遂げるためのコマに過ぎない。マサトが渉に差し向けた刺客と思いきや、官能的な竹場ナオミ(藤原紀香)は実は工作員ではなかったというのも巧みで周到な嘘のひとつ。  マサト陣営が矢継ぎ早に繰り出す嘘の数だけ、ドラマ全体が嘘の衣を何枚も重ねていくよう。でもきっとこの嘘が、不倫の本質(真実)を解き明かすことになるのかなと思う。“嘘から出たまこと”の不倫ドラマということ。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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