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近年の二世俳優は単なる“七光り”ではないと言える理由。有名俳優・歌手の息子たちから考察

コンテストでドラマが生まれることに期待

 2008年にファイナリストとなったのが、菅田将暉だった。稲葉友がグランプリに輝いた2009年のことは記憶にあるが、以降、めぼしい才能が輩出されたかというと、やや首を傾げてしまう。  人気オーディション番組ならまだしも、お祭り的な審査ムードのコンテストに対して、SNS世代は、もはやあまり好機を見出さないんじゃないか。イケメン研究を続けてきた筆者にとって、コンテスト自体をオワコンと断じるのは保留にしたいところだけれど。  昭和、平成と続き、令和に開催する意義を問い直す必要がある。2024年は、谷原の思わぬエントリーで話題が提供されたけれど、さっきの気骨ある気概のコメントは、コンテストの救世主を意味するかもしれず。  彼が過去の実力派の才能に匹敵する逸材かどうかの議論は別にしろ、すくなくとも同コンテストが然るべき才能を輩出する未来にはつながる。二世俳優黄金期の真打ちに他ならない谷原七音が久しぶりにドラマを生んでくれるんじゃないかと、淡い期待を寄せてしまう。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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