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近年の二世俳優は単なる“七光り”ではないと言える理由。有名俳優・歌手の息子たちから考察

 1次審査真っ最中のジュノン・スーパーボーイ・コンテストで、今年は早くもひとりの応募者が話題を集めている。
 どうやら、その苗字、「谷原姓」にみんな反応してるよう。谷原章介の長男・谷原七音(20歳)が、ここに新たな二世俳優の才能として登場というわけだ。  イケメン研究をライフワークとする“イケメンサーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、二世俳優の黄金期の今、期待を寄せる逸材とは?

“二世俳優”が長く残れるかは本人次第

 二世俳優という言葉はあんまり好きじゃない。この言葉の響きはすぐ尾を引いて、あの嫌らしい表現を引き出すからだ。二世といえば七光り。七光りといえば二世みたいな。  二とか七とかそんなのどっちだっていい。重要なのは、そう呼ばれてしまうにも関わらず、独自に輝こうとする(二世)俳優たちの努力と才能だ。二世だろうが、七光りだろうが、俳優の実力が試されるフィールドは、絶対的に平等。  この世界、そんな甘くはないから。チャンスは他の俳優より多いかもしれないが、その後も長く残れるかは本人次第。するとどうだろう。最近の二世俳優たちは、皆が皆、揃って才能を持続的に開花させている。

“二世俳優の黄金期”到来か?

 筆頭格は、宮沢氷魚と佐藤緋美。そもそも二世だなんて前提で話を進めて申し訳ない……。彼らが、逸材中の逸材であることに、もはや異論はないだろう。  宮沢は、元THE BOOMのボーカルだった宮沢和史を父に持つ。佐藤は、浅野忠信とCharaの息子。西島秀俊主演の『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(TBS系・2024)で、チェリスト役を演じているが、静謐(せいひつ)な空気感は、浅野の朴訥(ぼくとつ)さに負けちゃいない。  あるいは、市村正親と篠原涼子の長男である市村優汰も最近注目を集めている。どうやら2024年は、空前の“二世俳優の黄金期”に突入中じゃないだろうか。むしろ、二世万歳(!)の時代がきたのだ。
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